2010年6月28日月曜日

ジャブラニの魔力

サッカーに”if”はありませんが、あのランパードのループシュートが決まっていたら、恐らく試合の流れは大きく変わっていたと思います。ドイツのDF陣の位置からして、線審は、ゴールライン付近に立っていたはずです。しかも、ループシュートだったこともあり、シュートのスピードについていけたはずです。にもかかわらず、見逃してしまったのは、ジャブラニの魔力に惑わされたとしかいいようがありません。ハーフタイムの審判団のロッカールームからは、ビデオ映像に映し出されたその瞬間に"Oh! My God!"の悲鳴が響き渡ったそうです。奇しくも同国同士の対決、W杯イングランド大会でのイングランドの疑惑のゴールは、44年の時を経て、疑惑の判定で、代償を支払わされることとなりました。90年のイタリア大会、準決勝でドイツにPK戦の末敗れた当時のイングランド代表、ゲリー・リネカーは「サッカーはシンプルなスポーツ。22人の男たちが90分間ボールを追い回し、そして、最後にドイツ人が勝つ」と敗戦の弁を語っています。そして、リネカーの預言は、20年たった今でも生き続けていました。崩壊したイングランドの守備と圧倒的なドイツの攻撃力を考え合わせると、ifが起こっていたとしても、最後はドイツが勝っていたことでしょう。
さて、パラグアイ戦まで24時間。パラグアイは、解説者誰しもが弱点のないチームと分析しています。ある意味でやりにくいチームかもしれません。とにかく、じりじりとする我慢比べの神経戦の中、互いに勝機を窺う展開となるでしょう。繊細さを極限まで研ぎ澄まし、ジャブラニの魔力と気紛れを味方につけた方が最後に勝利をものにすると思います。俊輔の左足がジャブラニの奇跡を惹き起すことを期待。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

日本サッカーの歴史を変えるかもしれない運命のパラグアイ戦のキックオフまであと5時間。米国西海岸で眠れぬ夜を過ごしております。
そんな小生の母校である高校サッカー部OBのMO君がこんなことを言っております。
「思い起こせば、アスファルトのグラウンドで、汚い体育倉庫が部室で、穴あきの運動靴で練習をしていた、ペレ・ベッケンバウアー・ミュラー・クライフ、まるで別世界、映画の世界を見ているような羨望でしかなかったあの頃、、、、。
あの頃からすると、W杯に出場出来て、欧州やアフリカの列強と互角の戦いをして、決勝トーナメント(少なくとも世界で16位以内)に駒をすすめられて、・・・・・何もかも、夢のようです。
出来れば、次の試合がもう少し先で、このベスト16の地位をふわふわと味わっていたい!! 毎晩、ホンダや遠藤のゴールシーンを見ては、至極の杯を傾けていたい! と思っているのは弱気思考でしょうか? 戦略・戦術・成功・失敗いろいろあれど、とにかくとにかく楽しみましょ!」
ちなみにあの頃っていうのは、今から30年以上前で、僕たちは高校生でした。あの頃とグランドの大きさは今も変わりませんが、人工芝になっています。日本が豊かになったのか、それが日本のサッカーを強くしたのか、それとも、…。
あ~、眠れない。というかMO君の言うように寝てしまうのがもったいベスト16最後の夜です。
gn