2009年2月22日日曜日

A Happy Birthday - Beatles' Roads

実は、53歳になりました。誕生日は、六本木の”Abbey Road”でBeatlesのコピーバンドParrotsに”Happy Birthday”を歌ってもらった後、リクエストした"The Long and Winding Road"を聴いていました。この歌は、「愛する人にたどり着けない長い曲がりくねった道」を歌っているのですが、その重厚な曲調もあり、「愛する人」は「人生の真理・目的」であると勝手に読み替えて、人生の長い旅路を歌っている歌と解釈しながら、聴くことにしています。50代に入り、だんだん、人生のThe Long and Winding Raodがおぼろげながら見えて来たように思えます。最近、同窓会とか昔の集まりが多くなりました。人生が人恋しい黄昏時(南沙織?)にさしかかっているせいかもしれませんが、自分の昔を知っている友人達と会うことで、それぞれが過去の自分にもう一度向かい合おうとしているのではないかとも思っています。以前のブログで、人生の後半は過去を純化していく過程であると書いたことがありますが、人生を振り返って、その軌跡を再構築しながら、それぞれのThe Long and Winding Roadを見つけ出していく過程なのかもしれません。
写真は、富士宮焼きそばのダントツ人気No.1のお店「前島」です(遠くに見えるのは富士山)。オバちゃんが鉄板で焼いてくれ、まずは薄味ソースで麺本来の味を楽しみ、ソースを足して、本格的ソース焼きそばの味を堪能し、最後に目玉焼きの黄身をつぶして絡め、濃厚かつまろやかな味で締め括ります。そんな人生でありたいと思います。今は、ソース焼きそばの途中かな・・・?ところで、「前島」は、近くに高校があり、高校生が帰り道に寄って、焼きそばを食べたり、駄菓子を買って帰るそうです。地元の高校生にとって、「前島」の前の通りはPenny Laneなんです・・・。と、今回は、無理やり、道でオチをつけさせて頂きました。

2009年2月14日土曜日

豪州戦 ‐ 最終予選8分の1?

豪州戦のスコアレスドローは、戦前予想していた結果としては、悪くない方の部類でした。守備の安定というところからすれば、このところ相手がどこであれエアポケットの時間帯での失点を覚悟しなければならないという状況に終止符を打つために、無失点試合がまずは目標となること。攻めの面では、豪州がアウェー対策で守備を固めてくると、点を取るのはかなり難しいだろうと十分予想されていたこと。ドローによる両者勝ち点1の上積みというのは、予選突破を考えると悪くない結果であること。そして、日本はシーズン前、豪州はたとえ負けても予選突破には影響は小さくモチベーションに欠けるという状況。ということで、冷静に考えると必然の結果であり、満足しなければならない結果なのでしょう。攻めの形も出来ていたし、点が入らなかったことだけが、残念と。実際、一緒に観戦したN隊長は「良かった」と前向きに総括していました。
おそらく2002年W杯決勝以来の6万人を越える観客数の日産スタジアム。試合前から異様な盛上りでした。これは、最終予選の8分の1の試合であることを考えると、単に同グループ最大のライバルとの対戦ということでは説明出来ません。やはり、2006年ドイツW杯でのあの屈辱の豪州戦のリベンジという位置づけが誰の心にもあったと思います。その意味では、正直悔しい。あの1戦は、我々以上に選手の心には大きなトラウマとなっていたはずです。それだけに最後まで冷静だった代表には逆に物足りなさを感じずにはいられませんでした。もっと気迫で圧倒するようなものがあっても良かったでのはないかと。選手達は、むしろ「最終予選の8分の1」という冷静な捉え方をしていたのかもしれません。豪州にとっては、アウェーでの無失点でのドローはまさにプラン通り。コンディションの悪い中で、日本に胸を貸して、横綱相撲を取った感じでしょうか。豪州のサポーターも試合前からビールをガンガン飲みまくって、すっかり出来上がっていました(写真)。結果にも満足していたようです。それだけに、ますます悔しさはつのるばかり・・・・・。
悔しさは、一旦おいておくとして、岡田監督が試合後語った程、代表は進化しているのでしょうか?確かに前進は感じられました。 攻撃の引出しは確実に増えていますし、スペースを作る意識、スペースを埋める(カバーリング)意識は確実に上がっています。ただ、海外組が加わる度にコンビネーションのコンセプトが一段階下ってしまう繰り返しは相変わらず。この辺りを打開するのが、岡ちゃんのこだわっているコンセプトの共有なのですが、果たして、W杯本大会までに間に合うのか?その意味でも、最終予選の1戦1戦は8分の1以上に貴重な成長の場であり、結果も内容も問わざるを得ないのはないでしょうか。岡ちゃん、ガンバレ!

2009年2月8日日曜日

プロジェクトYMO


毎年この時期プロジェクトYMO(雪・見・温泉ツアーの頭文字)と称して、雪深い秘湯を訪ねて粉雪舞う露天風呂でお酒を楽しむツアーを楽しんでいます。今回のメンバーは、森林インストラクターのライセンスを持つN隊長と有能なシェフでもあるシェルパTという秘湯仲間に、今回初めての参加、師匠Mを加えた4名。今年は山梨の奈良田温泉という身延駅からバスで1時間半山奥に入り込んだ文字通りの隠れ湯で雪見酒を満喫する予定でした。・・・・が、行けども、行けども、雪は無く、終点奈良田温泉のバス停も雪解けの跡さえ無い有様。前日に慌てて買ったスノトレもラ・フランス(ようなし)でした。奈良田温泉は、千三百年前に女帝孝謙天皇が奈良からはるばる湯治に訪れ、山あいの里の風景に「まるで奈良だ」と郷愁を感じたことから「奈良田」と名付けられた、伝説に彩られた七不思議の湯といわれています。ただ、昔の奈良田は、1953年に奈良田ダムの底に沈み、現在の地に温泉ごと移されたということです。わずか百戸程度の小さな山里の秘湯中の秘湯です。湯質は硫黄を含んだアルカリ泉で、天候・気温によって色が緑、青、白濁など七色に変わるという不思議な温泉です。晴れ渡った空の下、お湯の色は白みがかった青と緑の2色を楽しむことが出来ました(写真下)。また、シシ鍋や山菜など、いかにも猟師のオヤジこだわりの料理は最高でした。
帰りは富士宮に立ち寄って、話題の富士宮焼きそば食べ歩き。まずは駅のアンテナショップで、味のスタンダードを確認。10分ほど歩いて人気No.1の「前島」の卵入りを堪能。お店のオバちゃんが鉄板で焼きながら、半分ほど食べた後でソースを足して味を濃くしてから、最後は卵を割りいれて麺に絡めて食べます。1食で3つの味が楽しめるというさすがNo.1の味でした。浅間神社(写真上)まで歩いてお参りし、腹ごなしをした後、第1回富士宮やきそば鉄人グランプリ優勝の「虹屋ミミ」へ。このお店は「焼きそばの味が変わってしまう紅ショウガやネギは入れない」という、麺にこだわった店。短時間での3食目も美味しく頂きました。ご当地B級グルメ万歳!ところで、富士宮市は、大宮町が市に昇格する際に本来なら大宮市となるべきところを埼玉県の大宮市(現さいたま市)の為に、それが叶わず、富士山にちなんで富士宮市となった経緯があります。結果的にはとても良い名前になったと思います。現在、近隣の町村との合併話が進んでいるということですが、富士宮市の名前を守っていって欲しいものです。
というわけで、Y(雪)M(見)O(温泉)ツアーはならなかったものの、Y(ゆったり)M(まったり)、O(温泉)の旅、そして、Y(焼きそば)、M(満腹)、O(大食い)の旅となり、YMO、Mission Complete!

2009年2月6日金曜日

拓郎、ファイト

私の友人にDr.Steveという方がいます(日本人です)。10年以上前に海外で知り合い、それ以来のコアなお付き合いです。東京マラソンに初回以来連続して参加しているマラソンマンです。拓郎が好きで、つま恋にも行っておられて、私の席と20メートル程度離れたところで観ていたというのを後で知りました。不思議なご縁です。マラソンを中心に綴ったブログを開設しており、写真はそのブログから拝借したものです。つま恋での「永遠の嘘をついてくれ」のショットですね。いい写真です。
ところで、拓郎のブログで3月にテレビライブを行うことが告知されています。↓
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これが自分の道2009/02/06

3月予定のテレビライブは
想い出と現在が
つまったものになる
熱狂からは遠ざかり
静かに今を考える時だと信じる
今できる事
今したい事
それらを共に出来るなら
少しでも伝わるなら幸せだ
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拓郎、病気を乗り越えてかなり深くなっています。
「気持ち、判る気がする」と言うのはまだまだ僭越でしょう。
せめて言わせて下さい。「拓郎、ファイト」

2009年2月4日水曜日

フィンランド戦 - ちょっと、複雑

「5対1で仮想豪州のフィンランドを粉砕。これで来週の豪州戦も大丈夫!」といいたいところですが、正直今回のフィンランド代表は、反町湘南ベルマーレにも練習試合で負けてしまった若手主体のほぼ2軍メンバー。むしろリトマネンという引退間近のオーバーエイジを加えたU-23といった方が正しいかもしれません。それに、組織として機能していなかったし、GKは経験の無さを露呈、DFは覇気がなくてシュートに体を投げ出すどころか足さえ出さない。この大量得点は素直に喜べないところです。
とはいえ、スルーパスに反応するのではなく、スルーパスを引き出す動きで2ゴールを決めた岡崎は、今後の日本代表の大きな武器になると思います。岡田ジャパンのFW定着決定でしょうね。それに、スタンドで観ていて面白かったのは、前半の20分過ぎくらいから後半開始10分位にかけて見られた橋本・遠藤・憲剛が縦一直線に並ぶI(アイ)フォーメーションとも呼ぶべき陣形。この陣形でボールを上下動させながら前に運び、3人の縦のポジションチェンジで相手のマークをはずしていく動きは見事にはまっていました。これって、岡田ジャパンの秘密兵器?あるいは3人のアドリブ?偶然とは思えませんでした。
終わってみれば、5得点のうち4点は岡崎・香川・安田という五輪代表のゴール。内田・長友も良かったし、日本ももしかして遠藤・中澤のオーバーエイジを加えたU-23代表だった?やっぱり、北京五輪、遠藤・憲剛・中澤といったオーバーエイジを使っていたら(使えていたら)結構いいところまで行っていたのではと、ついつい忘却の彼方に押しやろうとしていた屈辱の3戦全敗を思い出してしまいました。という意味で、タイトルの「ちょっと、複雑」。(写真はFKの壁になる岡崎と憲剛。)
ところで、前回のブログで、かぐや姫をテーマにしておきながら、梅が出てくる歌がなかなか無いと書いたら、反町姫から「こうせつの『うちのお父さん』に出てきます」という鋭いツッコミを頂きました。その通り!「春になれば、下り梅の花が咲きます、お父さん。にっこり笑う、にっこり笑う、明日天気にな~あれ」。来週は岡田監督ににっこり笑って欲しいものです。

2009年2月1日日曜日

拓郎、かぐや姫、ユーミン

昨年末からのノン・ストップの東奔西走が祟ったのか、一昨日の夜から発熱し、丸2日間昏々と眠り続けました。歳と相談しながら、スケジュールをたてろということなのでしょう。
ところで、熱海旅行の「あの頃」しばりのカラオケでは、当然ながら、拓郎、陽水、かぐや姫、ユーミンが登場しました。彼らが同世代だったことが不思議に思えます。陽水が「彼女に会いに行きたいのに、傘が無い」と叫んでいた頃、ユーミンは「曇り空、外に出たくなかった」とつぶやきながら、彼とのデートをすっぽかしてしまっていた訳です。かぐや姫が裸電球の下でキャベツをかじっていた頃、ユーミンはさやえんどうのすじをむきながらチャイニーズスープを作っていました。かくや姫の四畳半フォークに共感を覚えながら、ユーミンのお嬢様感覚に密かに憧れていたものでした。拓郎の「となりの町のお嬢さん」は、ユーミンの「恋人はサンタクロース」に出てくる「となりのおしゃれなお姉さん」と同一人物なんじゃないかと思ったりします。拓郎の叫び、かぐや姫のつぶやき、ユーミンの囁き、全く世界を異にしていますが、時代の息吹きといったものや時代の美学を共有している気がします。そんな風に感じられるのは、リアルタイムで彼らの歌とともに青春を過ごした者の特権でしょうか。とても幸せなことだと思います。
写真は、熱海梅園の8分咲きの梅と澄み渡った青い空です。そういえば梅が出てくる歌ってありませんね。さだまさしの「飛梅」くらいですか?