2011年7月1日金曜日

U-17 W杯日本代表圧巻のゴールラッシュ

決勝トーナメント1回戦ニュージーランド戦は、33℃の暑さにも拘らず、互いに高い位置からのプレスを掛け合いという意外な展開で始まりました。体格に勝るNZのプレスにしばしばボールを奪われ、危ない場面を迎えていた序盤の日本ですが、ゴール前の固い守備で凌ぎ、NZのプレスが先に緩み始めると、ボールを支配し、ゲームの主導権を握ります。そして、前半20分の石毛(清水ユース)の角度のない位置からのループシュートで先制した後は、一方的に押し込んで、ゴールラッシュ。前半を4-0で折返します。4得点は何れもサイドからの崩しによる見事なゴール。石毛の先制点は、この日4試合のFIFA選定のベストゴールに選ばれています。後半も追加点を重ね、6-0の快勝でした。(写真はともに2得点ずつをあげた石毛と早川(新潟ユース))
NZは、フィジカルに加えて、高い個人技も有するなかなかの好チームでした。しかし、決定的に欠けていたのが経験値。自らのペースで攻めている時はいいプレーをしているのですが、相手にゲームの主導権を握られ受けに回ると、とたんにパニックに陥ってしまう。これまで、同じオセアニアの強豪オーストラリアに世界大会への出場を阻まれ、世界を体験する機会に恵まれませんでした。オーストラリアがアジアサッカー連盟に戦いの場を移した以降南アW杯をはじめ、各年代の世界大会への出場を果たし、急速に力をつけつつありますが、まだ発展途上というところなのでしょう。
さて、日本の次の対戦相手はサッカー王国ブラジル。日本のポゼションサッカーと同タイプのチームです。若き日本代表イレブンは自らのスタイルを貫いて互角の勝負を挑むのか、あるいは、カウンターサッカーという別の側面を見せてくれるのか、楽しみです。解説の風間さんは「ブラジルへの過度のリスペクトは不要」と語っていました。

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