2011年7月12日火曜日

Project Tohokny - エピローグ

安曇野は、北アルプスの自然に加え、豊富な道祖神でも有名です。道祖神の最も多い町とも言われています。道祖神は松尾芭蕉の「奥の細道」序文に出てきて、芭蕉は「道祖神のまねきにあひて、取もの手につかず」東北の旅に出掛けることになります。この記憶もあり、道祖神はてっきり旅の安全を守る神かと思っておりました。ところが、安曇野の道祖神は仲睦まじい男女の姿を彫ったものばかり。孤独な旅のイメージとは異なります。そこで、調べてみると、道祖神の起源は悪霊が集落に入ってくるのを塞ぐ「塞の神」で、それがやがて「幸の神」に転じ、子孫繁栄のご利益も含めた村の守り神となったようです。その為、道祖神は男女一対のものが多く、祖の且は男性のシンボルを意味することから、道の字を女性自身を表わす形状の文字を使った文字形道祖神もあるそうです。写真は、水色の時道祖神です。1975年NHK連続ドラマ「水色の時」(主演:大竹しのぶ)に登場し、有名になった道祖神です。男女が満面笑みを湛えて抱き合っています。まるで子供がじゃれあっているような無邪気さが溢れており、微笑まずにはいられません。やはり無垢な愛こそが村(日常)を守るのです。今回のプロジェクトの当初の目的地は中の湯と焼岳であり、これがプロジェクト名末尾のnyの由来でした。土砂崩れの影響で両方とも断念せざるを得ませんでした。一方で、このnyはN隊長のイニシャルでもあります。今回のプロジェクトは、N隊長の50歳の誕生日を祝うという重要なミッションも帯びていました。そして、図らずも、結果的にN隊長の卓越したプロジェクト企画能力、冷静な危機対応能力がいかんなく発揮されたプロジェクトとなりました。サッカーで言うなら「自らの誕生日を祝う鮮やかな逆転ハットトリック」といったところでしょうか。3名の隊員は半ばサポーターと化して拍手を送るばかりでした。ということで、予期せぬ事態に大幅な軌道修正を余儀なくされたプロジェクトでしたが、今回もまた、Mission Complete!!

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