2011年7月3日日曜日

Project Tohokny - 下り続ける道

サッカー世界大会の目白押しで、Projectのレポートがプロローグのまま、止まってしまっておりました。閑話休題、本題に戻ります。計画というものは、ひとつ歯車が狂うと、次々に突発事故が起こるものです。我々の乗り込んだ7時発のスーパーあずさ1号は、狩人の歌う「♪8時ちょうど・・・」になっても発車せず。人身事故の影響で出発を見合わせ、プラットフォームに留まったまま、時間だけが過ぎていきます。ようやく動き出したのは、9時前。N隊長の渾身の代替案が再び修正を余儀なくされます。結局、塩尻まで行き、タクシーで高ボッチ山山頂へ。そこから宿までひたすら下るという、しまらない山登り(?)となりました。
高ボッチ山は、標高1,665mの高さですが、諏訪湖を見下ろし、北アルプスを眺め、天候次第では遠く富士山を望むことが出来る絶好のスポットです。さすがにN隊長の眼に狂いはありません。ボッチという変わった名前は、アイヌ語で「巨大な高原」を意味し、巨人ダイダラボッチが腰かけたとも言われています。山頂下の観光センター前の休憩所で昼食。メニューは、会津産ひとめぼれのご飯に、福島産ズッキーニ、会津産タマネギ入りのカレーをかけた復興支援レシピ。
高ボッチ山山頂からの眺望(写真)は見事でした。淡い青灰色の水を湛える諏訪湖。諏訪湖を囲むようにして岡谷市と下諏訪町の市街地が広がっています。人が生活を営む街並みと諏訪湖の雄大な自然とのコントラスト。そして、何よりも、淡いオレンジ色のレンゲツツジ(写真手前)が満開の時を迎えており、湿気を含んだ水彩画のような風景へのアクセントとなっていました。
山頂から宿までは、アスファルトの車道を2時間以上ひたすら下る行程。何か目標感のある登りに比べ、目的地の見えない下りは、ふくらはぎ以上に精神的にキツいものがあります。人生と同じです。どこかで道を間違えてしまったかとの不安が募り始めた頃、秘湯、崖の湯温泉薬師平茜宿に到着しました。

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