2008年10月25日土曜日

嗚呼、関ヶ原

関ヶ原町は、名古屋から米原行きの東海道線に乗って40分ちょっとの人口8千人の小さな町です。この小さな町に18日、19日の2日間日本全国から延べ3万5千人の歴史マニア・戦国時代マニアが集まりました。町制80周年を記念して行われた関ヶ原合戦まつりは、19日笹尾山から町役場までの武者行列と町役場前の広場で繰り広げられた合戦絵巻でクライマックスを迎えました。甲冑に身を固めた各部隊の武将や武者たちは全国から公募で集まった面々で、緊張した面持ちながら嬉々として演じる姿には微笑ましいものがありました。全国のボランティアに支えられて盛大に行われた小さな町の素晴らしいイベントでした。町おこしのひとつの姿を示していたのではないでしょうか。
驚いたのは、参加者に若い女性が多かったこと。裏切りにより東軍に勝利をもたらした小早川秀秋(写真)役は女性で、その部隊も全員が女性でした。観客も女性3、4人のグループが目立ち、彼女たちの話を聞いていると、生半可な知識ではなく、歴史ウンチクのオジさんも太刀打ちできませんでした。彼女たちの一番人気は、大谷刑部吉継。白い頭巾姿に「大谷さ~ん」の黄色い声援が飛んでいました。集まった女の子たちは、知的好奇心が強くて、活動的で・・・、サッカーの「なでしこ」といい、女性陣に押されまくっている男の子たちには頑張って欲しいものです。
今回の旅行は、同僚の全国大学キャンパス巡りを趣味とする歴史マニアKさんに誘われてのものでした。「多彩な趣味をもつ友人からの誘いには万難を排して乗る」という人生訓を実践することで、人生は随分豊かになるものです。今回も、笹尾山の石田三成の陣地跡から関ヶ原を見渡して400年前の天下分け目の合戦に想いを馳せ、広々とした気持ちとなり、浮世の憂さやウズベク戦の引分けなど全部吹っ飛びました。感謝、感謝。

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