2008年10月16日木曜日

2戦勝ち点4 - All for 2010

スタメンはほぼ想定通り。一押し香川も先発としていい働きをしていたと思います。FKもそこそこ取れて、ここまでは予定通り。ただ、写真のようにFKのボールを前にして俊輔・ガチャピンが話合うシーンがゴール正面ではなく、サイドに集中していたということは、中に切り込んでの切り崩しが出来ていなかったということ。サイド攻撃を基軸とする戦術は貫き通すべきだし、何となく形になってきた感がありますが、それに組み合わせる形で、正面での崩し、少ないタッチでの早い中央突破が点を取るために必要です。そのキーマンはワントップ。玉ちゃんは同点ゴールをあげた殊勲者ではありますが、その他のシーンでは消えていました。というより、めまぐるしくポジションチェンジをする香川と大久保にポジションを消されていました。3人の組合せは決して悪くないと思いますが、連携を磨く必要があります。守備面では残念ながらUAE戦での教訓は生かされませんでした。あのエアポケット状態は、根本的な手を打たないと致命傷になりかねません。守備意識の高いFW陣と攻撃意識の高いDF陣という組合せは相手陣内での戦いでは力を発揮しますが、大きく縦・横に展開されるカウンターにはもろさを露呈します。攻撃モードから守備モードへのギアチェンジがワンステップではなく、切替えの際一旦ニュートラルでアイドリングするというエアポケットが生じてしまうのです。ここ数試合同じ過ちが繰り返されており、これはシステムの問題です。中澤・闘莉王は卓越したCBではありますが、一度引退した選手と怪我をかかえている選手に頼らざるをえないというのも、やはり問題であり、そもそもDF陣の強化が大きな課題です。
ホーム初戦のウズベク戦、不満と不安の残るゲームでしたが、2試合終わっての勝ち点4は、当初の計画通り。一方で、若手の思い切った起用で代表の若返りが進んでいるのは計画以上。W杯予選は、勿論W杯出場の切符をつかむ為の戦いですが、一方で、W杯本戦で世界を驚かせるチームを作る為の重要なプロセスでもあります。その意味では、岡ちゃんは着実に実績をあげており、マスコミが現時点で辞任云々を取り沙汰するのは論外ではないかと思います。すべてはW杯本戦での活躍に向けて-All for 2010というのはあまりに楽観的過ぎるでしょうか?

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