2008年10月8日水曜日

何故かリトアニア・・・

仕事の関係で一昨日からリトアニアに来ています。北海道よりちょっと狭い国土に横浜市よりちょっと大目の人が住んでいます。東欧と北欧の境に位置するバルト3国のうちのひとつです。冬の気候は厳しく、秋から冬にかけては曇りや雨の日が続き、そのせいか、自殺率が世界で一番高い国になったこともありました。ちなみに最新のFIFAランキングは日本より約20位下の54位。あのウズベキスタンよりは3つ上です。
空港から市街への道は、街灯も少なく、霧が重くたれこめて、ドラキュラが出てきそうな感じでした。翌朝も、街並みは朝もやにかすみ、街ゆく人々は、コートの襟を立てて、うつむくながら、足早にそれぞれの職場に向かっていました。陰鬱な冬に向かいあう準備は出来ているようです・・・・・。
ところが、昼になると、澄み切った空気に抜けるような青空が広がり、Indian Summer(小春日和)とかで、硬質な空気の冷たさと緯度の高い国独特のまばゆい陽の微妙な温かさが見事に調和した素晴らしい天気になりました。これもリトアニアなのでしょう。先入観や固定観念で物事をステレオタイプに押し込んで見ようとしてはいけないということです。首都ヴュリニュスの街並みは世界文化遺産にも登録された中世の名残を留める落ち着いたたたずまいです。石畳の道路の両脇には、ロシア正教やカソリックなどの教会やバロック調の建物が並びます。同行したエイリアンGさんは食事もすっかり気に入り、「ここには住めそうです」と言っておりました。(写真は、夜来の雨に濡れそぼり朝もやに霞むビュリニュスの街並み)

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