2011年9月19日月曜日

がんばってる?日本

先日、多摩川のグラウンドで試合をしていた少年野球チームのヘルメットに、写真のステッカーが貼ってありました。もともと日本野球機構が発案したもので、プロ野球12 球団のヘルメットに貼られているステッカーです。観光庁が作成した桜と日の丸をアレンジした「がんばろう、日本」は国内旅行振興キャンペーンで使用されています。
至るところで展開されている「がんばろう!日本」「がんばろう!東北」キャンペーンですが、一方で、京都の五山送り火で陸前高田の松材の薪の使用が中止されたり、愛知県日進市の花火大会で東北復興支援と銘打ちながら福島で製造された花火の打上げが中止されたりと、ある種のクレーマーとそれに押し切られてしまうことなかれ主義は、図らずも、「がんばろう」の掛け声が掛け声のみで終わってしまう危うさを露呈してしまいました。鉢呂前経産大臣の「死の町」発言は、悪気はなく、単にボキャブラリーと思慮の不足によるものですが、その両者とも政治家には必須の資質です。「放射能つけちゃうぞ」に至っては、オフレコ状況でのおふざけとはいえ、緊張感の無さはそれだけでこの非常時の大臣としての資格無しです。首相の所信表明演説での野次も同様です。非常時の緊張感の無さは目を覆うばかり。政治家を育ててこなかったツケががここにきて回ってきています。
周りで復興の為に頑張っている方はたくさんいます。ただ、「がんばろう!日本」の掛け声の下に日本は本当に頑張っているんだろうか。「団結力」や「献身」の精神は、なでしこやサッカー日本代表だけの専売特許ではないはずなんですが・・・。

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