2011年9月9日金曜日

なでしこ、五輪出場決定!!

なでしこジャパンは、北朝鮮に苦戦し、引分けに持ち込まれるも、中国の敗戦でロンドン五輪の切符を手にしました。W杯女王ということで、世間一般では、北朝鮮には勝って当り前のように思われていましたが、数年前までは全く歯が立たない相手で、なでしこは、何度も苦杯をなめさせられてきました。それだけに、「北朝鮮に苦戦」の表現には隔世の感があります。北朝鮮はW杯でのドーピングによる出場停止で5名の主力を欠いていましたが、見事に世代交代を成功させ、古豪復活を予感させるチームになっていました。W杯以来の肉体的・精神的疲労がピークに達していたなでしこですから、若い北朝鮮相手にドローという結果は妥当だったと思います。終了間際の失点はW杯当時のなでしこには考えられない展開で、明らかに集中力を欠いていました。W杯後のなでしこ狂騒曲の中で弛緩する時間がなく、また、練習不足を余儀なくされたなでしこに、予選敗退もありうると秘かに危惧しておりました。やはり、予想にたがわず、動きにキレを欠き、ミスを連発しての試合運びでしたが、それでも3勝1分と確実に勝ち点を積み上げ、五輪切符を獲得するというたくましい戦いぶり。また、疲労蓄積には怪我がつきものですが、一人の負傷者も無く戦い抜いたのも名馬の証しです。W杯トロフィーをかたどった右胸のエンブレムに相応しい本物の強さを示してくれました。それにしても、今回の五輪予選の強行日程は、なでしこならずとも、どのチームにとっても厳し過ぎます。ホーム&アウェイで予選を行うどころか、余裕をもった日程での集中開催すら、予算的にままならないというのが、女子サッカーの現実なのです。
約束の五輪切符を手に凱旋帰国のなでしこ。団体競技での最初の五輪出場決定です。おめでとう、そして、ありがとう。

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