2011年6月24日金曜日

世界への道、途切れず - クウェート戦

1-2の敗戦ながら、2試合合計得失点でクウェートを上回り、日本がロンドン五輪アジア最終予選への進出を決めました。結果的にホームでの大迫のダメ押し点が効きました。そして、なんと言っても、アウェーでの先制点。東からのフィードに走り込んだサイドバック酒井の見事なループシュート(写真)。酒井はホームで自らのミスをきっかけにアウェーゴールを奪われていただけに、期するものは大きかったと思いますが、冷静なゴールでした。
それにしても厳しい戦いでした。まず、クウェートが別のチームになっていました。ピッチ全体を使った大きな展開。壁パスを多用したゴール前でのスピードに乗った攻撃。3点目が入ってもおかしくない迫力ある攻めでした。日本代表は、ディフェンスラインの押上げが出来ず、クリアボールをクウェートに拾われては、波状攻撃を受け、防戦一方の展開。前線の永井までパスを通せず、最後まで永井のスピードを活かせませんでした。相手の10番がスピードとテクニックがある選手で、裏をつかれるのを怖れて慎重なラインコントロールに終始していました。運動量が少なかったのも気になりました。自分たち本来のプレーが出来なかったのは灼熱の暑さと荒れたピッチのせいばかりではないと思います。まだ、自信とその裏返しの勇気が欠けているのかもしれません。豊かな才能を有しながらも「世界を知らない」世代が、最終予選を突破し、世界への扉を開く為には精神面での成長がカギになりそうです。

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