2011年6月19日日曜日

ヨースケの憂鬱 - 浦和vs清水

埼玉スタジアムは雨です。このところ、J観戦はことごとく雨に祟られます。ただ、このスタジアムの凄さは、前から3列目でも屋根のお陰で雨に濡れずに観戦できるというところです。
清水は、小野・高原が先発、永井が途中出場と浦和OBのオンパレード。浦和も清水から移籍の原の投入で応酬。お目当ての選手オンパレードの一戦でした。ゲームはカウンター合戦となり、展開力に優る清水がアウェーで3-1の快勝。浦和はポジションチェンジに加え、システムを目まぐるしく変え、清水の守備陣を混乱させようとしますが、むしろ、自ら混乱に陥っている感がありました。一時は、FW登録選手が5人という超攻撃的布陣を敷きますが、連動性を欠き、攻撃に厚みとスピードが出ません。結局、梅崎の個人技による1点に留まりました。個々の能力はあるのに噛み合わない。浦和は深い悩みの底にいます。その中で、もがいているのが柏木洋介(写真)です。本来はトップ下でタクトを振りたいところですが、自らのチームの攻撃陣にかえってスペースを消される形となり、右サイドハーフのような位置に張り出して、ボールを待ちます。慣れない位置取りで、不得手な右足からのキックミスやボールを持ち替えようとしての、タイミングの遅れなど、決して満足のいく出来ではありませんでした。試合終了後バックスタンドに挨拶にきた浦和イレブンにサポーターから心無い野次が。血相を変えて、スタンドににじり寄り、何やら応酬する柏木。異様な光景でした。
柏木は、2007年U-20W杯カナダ大会ベスト16の「調子乗り世代」日本代表チームの中心選手でした。チームメイトには、内田、槙野、安田、香川がいます。海外で活躍する彼らに置いていかれた形になっている焦りもあるのかもしれません。ただ、まだ23歳。もう一度、輝きを取り戻して、調子に乗っていって欲しい選手です。

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