2010年10月16日土曜日

Project Post WC - 高みへ その3 完結編

新生サムライ・ブルーは、南アの地で守備面での覚醒とBest16の経験値という貴重な財産を獲得し、更なる「高みへ」向かって力強い歩みを開始しました。アルゼンチン、そして、メッシ、テベスという世界のビッグネームにも臆することなく立ち向かい、アウェーの韓国でも自らのサッカーを貫いた戦い方は、自信に満ち溢れ、ザッケローニ監督のいう「伸びしろ」を十二分に感じさせるものでした。
一方、今回の山岳行は、3,000mの山並みを10時間かけて縦走という私にとっては初めてのチャレンジであり、「高みへ」というテーマに相応しいものでした。鬱々たる霧雨の中の黒部ダムに圧倒された翌日には立山の山頂からその黒部ダムをはるか下に見下ろし、文字通り「高みへ」向かった旅でした。立山三峰を踏破し、地獄谷経由室堂に戻る途上に別山があります。ちょうどここからが下りの道のりとなり、ある種の達成感と余韻に浸りながらも、急な下り坂に踏出す1歩1歩に集中する行程となります。写真は、別山から望んだ剣岳です。高さは、別山2,880m、剣岳2,999mですから、見上げる程ではないのですが、剣岳という名前に象徴されるように、人を拒むような猛々しい山容に圧倒される想いがしました。実際に、剣岳は一般登山者が登る山の中で最も危険な山とされています。また、かつての立山信教(立山は富士山、白山とともに三霊山のひとつ)においては、剣岳は信仰の対象であり、登ることが許されておりませんでした。その神々しい山並みは、文字通り、更なる「高み」であり、辿り着いた高みの向こうには別次元の高みが待ち構えておりました。
ひとつの高みを極めた時、更なる高みに向けて目線を上げること、一方で、足元を見つめながら、一歩一歩慎重に歩を進め、ひとまずは、ベースキャンプまで後退すること。いずれも、人生における重要なプロセスであるように思えます。
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追記2 : 実は、今、台北におります。この地で人生はドラマだとつくづく思いました。詳細は後ほどブログでご報告させて頂きます。

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