2010年10月23日土曜日

龍馬外伝 - 弥太郎の宴会5ヶ条②

江東区清澄の清澄庭園は、かつては、岩崎弥太郎(写真)が造成した三菱社員の親睦と賓客接待を目的とした庭園でした。弥太郎は、その開園にあたって、宴会のルールを示した「公会式目」を定めました。龍馬伝でライバルとされている坂本龍馬の「船中八策」と比べるのは、そもそも無理がありますが、弥太郎のひととなりがよくあらわれていますので、その要旨を紹介させて頂きます。
まず、その第1条で、社員慰労会を春秋の2回行うが、会においては、礼節を保つようにとしています。第2条では、一応酒は用意するが、食事は質素を旨とし、二汁五菜に留めると、弥太郎らしい細かさが顔をのぞかせています。第3条では、芸者には酌だけさせて猥芸の具にしてはならない、また、大声で歌うなど騒いではならないと定めています。愛妻家の一面でしょうか、あるいは、そもそも、土佐流の酒の飲み方は慎み、酒はスマートに飲めということでしょうか。更に、第4条で、度を過ごして酒は飲むなとし、酒を強要してはならないとしています。最後に、時間厳守、予定通り開会し、予定通り閉会することとマナーの基本を述べて第5条としています。
本社の東京移転に伴い、花の都に出てきた土佐のいごっそう達を、都会のビジネスマンに育てていくためには、このような細かいルールを示していくことが必要だったのでしょう。そして、実際に、庭園の開園式で酒を飲み過ぎて失態を演じた4人の社員に、翌日、式目違反としてクビを申し渡しています。弥太郎は、極めて厳格な経営者だったようです。
オマケ:全く関係ありませんが、今日仕入れたジョークです。「クリントン夫妻がガソリンスタンドに立寄ると、その店員がなんとヒラリーの元彼。2人が懐かしそうに話をしていたのにヤキモチを焼いたクリントンが「ヒラリー、良かったね、私を選んで。もし、彼と結婚していたら、今頃、君はガソリンスタンド店員の奥さんだったってわけだ」「何言ってるのよ、ビル。もし、私が彼と結婚していたら、今頃、彼が大統領よ。」

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