2010年10月2日土曜日

Project Post WC - 高みへ その1

日本代表は、ザッケローニ新監督の下、新たな高みに向けて歩みを開始しました。我々、山と秘湯を愛する凸凹トリオも、「Post WC - 高みに」のProject名で高みに挑むこととしました。
「日本秘湯を守る会」という秘湯の宿の会があって、この宿に泊まるとスタンプがもらえ、10個貯まると1泊無料という特典を得ることができます。今回、期間限定でスタンプがダブルになるキャンペーンが実施され、早速、このチャンスを活かすべく、秘湯を絡めた立山縦走を企画致しました。「Plus One STamp W Campaign - TAteyama Kita-Alps MIkurigaike-onsen」ということで、Project名は「Post WC - 高みへ」。WC(W杯)後の日本代表とともに、更なる高みに到達しようとの想いも込められています。いつもながら、完璧なネーミングであり、森林インストラクター資格保有者N隊長の行程も完璧でした。しかしながら、天候には勝てず、初日は雨。立山のベースキャンプとなるみくりが池温泉に向かう途上の黒部ダムも雨に濡れそぼっていました(写真)。昭和31年に開始された黒部ダム建設は7年の歳月と延べ1,000万人の作業員を要し、171人の殉職者の犠牲の下に昭和38年ようやく完成をみました。毎秒10tの放水の瀑布を目の当たりにすると、この世紀の大事業に携わった人々の執念のほとばしりを体感することが出来ます。人智が、大自然に挑み、撥ね返され、最後にはかろうじて御した歴史が、黒部ダムの威容に凝縮されています。半世紀の時が過ぎ、エメラルド色の水を湛えたダムは、北アルプスの景観の一部となっています。それは、自然との和解なのか、自然への同化なのか。
黒部ダムからケーブルカーを経て、大観峰に向かうロープーウェーは、辺りの絶景を覆う真っ白な霧の中を音も無く登っていきます。

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