2010年10月13日水曜日

日韓戦 - 勝率15.7%










11勝21分38敗。昨日の日韓戦をドローで終えた後の通算成績です。7回対戦して1回勝ち、4回負けるという計算になります。これはかなり分が悪い相手だといわざるを得ないでしょう。ここ数年でその差は急速に縮まっている印象があり、実際FIFAランキングも日本が33位、韓国が40位と日本が上位に位置しています。しかしながら、ここ10年の戦績をみても日本の1勝3分4敗と殆ど勝率に変化はありません。更にここ数日間、韓国代表には、女子U-17W杯決勝でPK戦負けで優勝をさらわれ、男子U-19代表もU-20W杯アジア予選準々決勝での痛恨の逆転負けで世界への夢を断たれるという悔しい負けが続き、A代表の対戦でかろうじてドローを拾った感があります。残念ながら、サッカーの世界では、いまだ日本は韓国の背中を追っている状況にあることを認めざるを得ないと思います。
アルゼンチン戦に続いての完封が示す通り、日本代表の守備は安定していました。また、DFラインも高い位置を保ち、早い攻守の切替えに繋げていました。ボランチ陣、香川・松井のウイングハーフに加え、本田・前田までもが、自陣深くまで戻って守備をこなし、守備のブロックをより強固なものにしていました。一方で、攻撃は、韓国の早いプレスもあり、前を向いての展開がなかなか出来なかったのが、アルゼンチン戦との違いでした。前を向いた選手に次から次へパスが繋がる直線的な攻撃の展開だったアルゼンチン戦と異なり、昨日のゲームでは、前線の後向きの選手にボールを当てて、後列に落としたボールをサイドに展開するという「1歩下がって2歩進む」的な展開にならざるを得ませんでした。それでも、「岡田監督時代は攻撃に転じるときに余計なパスが多かったが、今の日本代表は、すごく攻撃が早くなったというイメージがある」と韓国代表監督が評しているように、新生ザック・ジャパンの攻撃力は岡田ジャパン時代に比べ確実に相手にとって脅威を増しているといえます。脅威をいかに現実のゴールに繋げるかがザック・ジャパンの今後の課題となります。
後半32分松井のセンタリングが明らかに韓国選手の手に当ったにも拘らずPK判定とならなかったのは、アンラッキーでしたが、松井がその前の絶好のシュートタイミングを逃したのが全てであり、下手にPKの1点で勝敗を決するよりは、スコアレスドローの方が、緊迫感溢れるゲームの評価としては妥当だったと思います。両チームとも最後まで集中力を切らさなかった好ゲームでした。ただ痛恨事は、駒野の右腕骨折。ジュビロ磐田の久々のタイトル獲得のチャンス、11月3日のナビスコ杯決勝には間に合いそうもありません。

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