2010年7月27日火曜日

Eight Days A Week

再び、The Beatles。
ここ2日間ばかり、リピートして浮かんでくるのは、 Eight Days A Weekです。
♪Hold me, love me, hold me, love me
I ain't got nothing but love, babe, eight days a week
「僕を抱きしめて 愛して 僕も1週間に8日間分の愛を君に捧げるよ」というたわいのない歌詞ですが、最後のEight days a weekのリフレインが、ちょうどブブゼラの響きのように耳に残り、無意識に口ずさんでいることがあります。
昔は、1週間が8日間以上もあったような気がしますが、最近は、4日間くらいしかないような1週間が随分あります。歳をとるにつれ、時の流れに加速がついていくようです。ある方が、こんな言い回しをしていました。「5歳の頃の時の流れはちょうど歩く早さの時速5km位。20歳の頃は自転車並みの時速20km。そして、50歳になれば、自動車の時速50kmに加速。時の流れの速さは年齢に比例するのです。」なるほど、それで、見える景色、記憶に残る風景も自ずから異なってきてしまうわけです。
時の加速については、こんな風に考えています。見るもの聞くもの全てが新鮮で、毎日が新しい発見・経験に満ちていた幼い頃は、1ヶ月を30cmのモノサシにたとえると、ミリ単位でぎっしりと目盛りが刻まれていました。歳を重ねるにつれ、経験の蓄積と反比例して、新鮮な驚き・感動の機会は減っていき、時のモノサシは、センチ単位どころか、5cm刻み位の粗い目盛りになってしまいます。この幅広目盛りの間隔をギュッと縮めていくと、とんでもなく短いモノサシが出来上がります。というわけで、色んなものを詰め込んで、何とか目盛りの刻みを増やし、時の流れの加速を押し留めようと抵抗しているのですが、好奇心の衰え、感性の摩滅はいかんともし難く、目盛りの刻みはなかなか思うように増やすことは出来ません。Eight days a weekは無理でも、せめて、Five days a week位までには押し戻したいと思っている次第ですが。
ところで、The BeatlesのEight Days A Weekのリリースは1964年。これに先立って、1963年に日本で五月みどりが「1週間に10日来い」をヒットさせています。つまり、ポールは、五月みどりのヒット曲をパクった可能性があるわけです。(実際には、リンゴがあまりの忙しさに「1週間に8日間も仕事だなんて」と嘆いた言葉にヒントを得たということのようです。)

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