2010年8月2日月曜日

Project KonK Ⅱ- プロローグ

霧ヶ峰に行ってまいりました。今回のプロジェクト名は、「KonK Ⅱ」(「コンカツ~」と読みます。)霧ヶ峰高原のコロボックルヒュッテに泊まるということで頭文字をとってKonK。Kのゾロ目というのは、駒ケ岳+かぎや旅館に続く2度目なので、「Ⅱ」がついたという次第です。というよりは、N隊長の婚活の成功を祈念するということにこじつけたネーミングでもあります。他に、サッカー日本代表の次期監督選び(婚活)の成功を祈念する。「今」度(9月の代表戦)こそはパラグアイに「勝つ」というという願いも込められています。もっとも、当のN隊長は、結婚には全く興味が無く、「自然との婚活」と勝手に解釈しておりました。登山中の野外での昼食メニューは、プロジェクトのテーマに沿ったものというのが、コンセプトであり、シェフパ(シェフ兼シェルパ)のMr.Tの腕の奮いどころです。これまで、「チーズフォンデュー」「モツ鍋」「すき焼き」など、登山メニューとは思えないヒットメニューを実現してきております。今回は、「カツ」「ミックス」「意外な取合せ」をテーマにメニューを考案し、串カツを選定。霧ヶ峰の凛と冴え渡った空気に揚げ物の煙が漂うという、かなりヒンシュクものの昼食となってしまいました。N隊長ゆかりの「エビフリャー」(上の写真右)に始まり、紙カツ(薄~いトンカツ。上の写真左は溶き小麦粉にパン粉をまぶして紙カツを揚げているところ)、ポテトフライと、かなり胃に負担を強いるメニューをこなした後、油臭を撒き散らしながら、車山山頂を目指しました。
車山山頂では、立派なドームに守られた気象レーダーが迎えてくれました。鉄塔オタク、レーダーフェチのシェフパTにとっては、無事(?)シェフの大役を果たしたことに対する望外のねぎらいとなったようです。
湿原は、野の花に溢れ、鳥のさえずりが響きわたり、時がゆったりと流れていました。N隊長の「歩行注意!」の一言に歩みを止めた木道を、小さな青虫が横切っていきます。木道の左側の日当たりが気に入らなかったのか、ハクサンフウロの花の香りが好みに合わなかったのか、えっちらおっちら、ひたすら木道の右側の茂みを目指して、歩みを進めておりました。急ぐ理由もなく、青虫の行く先を見届けてもよかったのですが、悲しい性で、何かに背中を押されるように、先に向かってしまいました。霧ヶ峰の時間は悠然と流れていても、都会の喧騒を引きずった週末ハイカーの体内時計は慌しく時を刻み、緩やかな時の流れに身を委ねることを許してくれないようです。
下の写真は、遊歩道脇のオニシモツケの花で羽を休めるアサギマダラです。エビフライやポテトフライの油で胃もたれ気味の体が、軽やかなバタフライに癒された瞬間でした。爽やかな自然に包まれていても、脂ぎったオヤジギャグが口をつく、わびしさ。自然に同化できるようになるまでには、相当なリハビリが必要となりそうです。

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