2011年1月10日月曜日

発展途上 - ヨルダン戦・高校サッカー決勝

アジア杯初戦ヨルダン戦、かろうじて引分けというよもやの苦戦。セルジオ越後の辛口採点は30点という堂々の落第点でしたが、オフ明けの最初のゲームにしては、そこそこの出来ではなかったかと思います。シーズン中の欧州組が多かったせいかもしれません。1点先制されるという絶好のシミュレーションに、ロスタイムに何とか同点に追いつくという結果はまずまずではないでしょうか。準備期間がほとんど無かった中、連携不足は已むを得ません。一応形が出来ていたのは、個々の技術レベルに負うところが大。個人での打開が随所に見られたました。決勝までの6試合を見据えて徐々にチームとしての成熟を高めていくのは強者の戦い方。今後に期待したいと思います。それにしてもヨルダンの戦い方には好感が持てました。1点リードの終了間際にもボールキープに走らずにゴールを目指したのは立派。負けず嫌いのザッケローニは、「オウンゴール」と断定していましたが、アブデルファタハの先取点は讃えるべきでしょう。シュート前の遠藤をかわしたキックフェイントはお見事。
そして、翌日の高校サッカー決勝。前評判通り、滝川第二が栄冠を手にしました。しかし、ゲームを支配したのは久御山でした。京都のバルセロナを自認する久御山は、あくまで細かいパスにこだわって中央の密集をつきます。そのパスを奪って、前線の2トップを走らせる滝ニ。カウンターが教科書通りに決まって、重ねた得点5点。一方の久御山は、待ち構える滝ニの守備網をこじ開け、3点を奪います。最後は力尽きたものの、戦い方を変えずに攻め続けた久御山には清々しささえ感じました。5失点の久御山GKは試合直後から顔面を覆ったまま(写真左から4人目)でしたが、久御山イレブンは胸を張っていいと思います。彼らは確実に久御山サッカーの新たな時代を拓きました。
ザック・ジャパンも久御山のバルサ・サッカーも発展途上ということです。

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