2010年12月3日金曜日

2022年W杯日本開催ならず・・・

2022年W杯開催地はカタールに決定。佐々木りおちゃんの「12年後20歳の私は、世界中の友達を日本に招いてサッカーを楽しみたい」という願いは通じませんでした。共同開催とはいえ、2002年にW杯を開催したばかりの日本は、2022年の開催は「Too Soon」というハンディを撥ね返すには至りませんでした。日本の技術力を前面に押し出して、「世界400ヶ所で3Dパブリックビューイングを実現する」というアピールも、比較的高齢者の多いFIFAの理事達にとっては、「サッカーは実際のスタジアムで観戦するもの」という想いを逆なでするだけで、賛同は得られなかったようです。
下馬評は決して高くなく、FIFA視察団の視察評価も決して高くなかったロシアが2018年、カタールが2022年の開催地に決定したのは、経済的影響力もさることながら、初の開催地を選んで、サッカーの浸透度を広めていきたいという思いが強かったのかもしれません。
それにしても、今回の招致活動は日本全体としての盛上りに欠けていました。国や地方自治体のバックアップを得ることが出来ず、マスコミの取上げ方もどこかしらけていたところがありました。2012年東京五輪の招致合戦に敗れた時と同様、国全体の熱気に欠けていたというのが最大の敗因だったと思います。
折りからの季節はずれの土砂降りで、開きかけていた双子の薔薇(写真)もすっかりうつむいてしまいました。もう一度2002年の感動が味わえるかもしれないというわずかな期待を抱いていただけに残念です。米国ならまだしも、同じアジア地域のカタールに決定しただけに、次回アジア地域での開催は随分先になってしまいそうです。
とはいえ、気持ちを切替えて、前向きに考えましょう。カタールといえば、「ドーハの悲劇」という日本サッカーにとって忘れることの出来ない因縁の地ですが、2022年は「ドーハの歓喜」に変える事を目指したらどうでしょうか。2014年ブラジルでBest8、2018年ロシアでBest4、そして、2022年カタールで悲願の優勝。夢はイメージしなければ、決して実現出来ません。日本サッカー協会は、2050年までにW杯を自国開催し、その大会で優勝することを「2005年宣言」でうたっていますが、優勝を前倒しで実現してしまいましょう。うつむいた薔薇の花の隣では、薄紅色の薔薇の蕾が芽吹いています。

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