2010年11月28日日曜日

トイレの神様 - 家族愛と悔恨

植村花菜が紅白歌合戦に出場して「トイレの神様」のフルコーラスを歌うことになりました。9分52秒のとても長い曲です。おばあちゃんに育てられた幼い日々の思い出、そして、反抗期のいさかい、恩返しをする前に旅立ってしまったおばあちゃんへの悔恨の思いが切々と詠われています。
とても、とても切ない詩です。特に感動的なエピソードがある訳ではありません。どこにでもある家族の話です。だからこそ、心に響いて、とても切ないのでしょう。
「♪ どうしてだろう?
人は人を傷つけ 大切なものをなくしてく」
と、育ててくれたおばあちゃんを残して家を出ていった日を思い出して、歌っています。
家族の愛というものは、無条件の愛です。空気のように当り前で、そして、透明です。だからこそ、甘えてしまう。報いることを忘れてしまう。そして、傷つけてしまう。失ってしまった大切なものは、もう戻ってこない・・・。
大晦日に、一人でも多くの人が「トイレの神様」を聴いて、大切な人に「ありがとう」と言えたとしたら、日本の体温がちょっと上がるのではないかと期待しています。

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