2010年12月21日火曜日

Project Final 2○1● - 沼津アルプスから

今年最後のイベントは、Project Final 2○1●と称して沼津アルプスに行って来ました。今回は、森林インストラクターN隊長とシェフパT(シェフ兼シェルパ)といういつものメンバーに、流浪の冒険家Dr.Kが救護係として加わり、一層賑やかなと山歩きとなりました。
F(富士山)とI(伊豆)の絶景をN(沼津)AL(アルプス)から眺めることで2010年のフィナーレを飾ろうという命名です。2○1●には、W杯での日本代表のグループステージ戦績2勝1敗という意味も込めました。山頂に立って、W杯も含めて、今年1年を総括しようということです。
沼津アルプスは、最高峰の鷲頭山でも標高392mという低山が6山連なる山脈です。標高は低いものの、ロープづたいの急斜面や両側ともすぐ谷底という痩せた尾根が続き、アルプスの名に相応しいなかなかの難コースです。全ルートを縦走すると6時間半を要しますが、今回は、昼食時間をたっぷり取る為に、大平山から志下坂峠まで北上する全体のほぼ半分の行程に留めました。
山道の途中に出現する駿河湾の眺めは格別でした。海を眺望しながらの山歩きコース自体希少で、得難いものですが、冬の柔らかな陽光をたたえて、銀青色に輝く駿河湾と緑の中に冬色漂う伊豆の山並みのコントラストは、癒され、それでいて心揺さぶられるものがありました。昼食は、贅沢な和牛のすき焼き。たっぷり1時間半をかけて、山頂での忘年会を満喫致しました。
2010年サッカー界は、代表の東アジア選手権惨敗に始まり、暗雲漂う中で迎えたW杯でのBest16という好成績に沸き、アジア大会での男女アベック優勝の快挙へと登りつめ、しかしながら、最後は2022年W杯招致合戦に敗れるという、アップダウンの激しい1年でした。私自身、ジュビロの6年ぶりのタイトル(ナビスコ杯優勝)の歓喜に浸ったり、国立のトラックを走ったり、母親の台湾の母校を尋ねたりと数多いピークを味わうことが出来ましたが、一方で、深い谷間に入りこんだりと、やはり、乱高下の繰返しの1年でした。その意味で東アルプス登山は、Finalの名に恥じない象徴的なイベントでした。
「穏やかな1年」という響きにも惹かれますが、こんなアップダウンのキツイ1年もそれなりに悪くないなと思います。ありきたりではありますが、谷があってこそ峰があり、渓があってこそ尾根があるということなのでしょう。
今回も「Mission Complete!」と高らかに宣言したいところですが、残念ながら肝心の富士山は雲に隠れたままでした。しかしながら、鷲頭山の頂きから富士市を眺めることができました(写真)。駿河湾にやや靄って浮かぶ煙突の群れは、紛れも無く想い出の地であり、煙突からたなびく煙さえ愛おしく、胸にこみ上げてくるものがありました。という訳で、小声で「Mission Complete!」

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