2010年12月19日日曜日

The Dock of the Bay

大和証券のTV CMでCharがThe Dock of the Bayを歌っています。心に浸みるいい歌です。
この曲は、1960年代に活躍した黒人ソウル歌手Otis Reddingの代表曲でもあり、遺作でもあります。彼は、The Dock of the Bayを録音した3日後に、公演先に移動中の飛行機事故で、26歳のあまりにも短い生涯を閉じています。
♪ 故郷のジョージアを離れ 
  サンフランシスコ湾を目指した
  何の生き甲斐もなかったから
  何も起こりそうになかったから
と、ジョージア出身の自らの生涯を歌った曲でもありました。
♪ ただ港のドックに座って
  潮の満ち引きを見ながら
  ただ港のドックに座って
  時間をつぶしているだけ
憧れのサンフランシスコでも夢をつかむことが出来ませんでした。一日中港に佇んだまま、故郷を思い出しているのでしょうか。Otis Reddingの独特の歌唱と相俟って、とてもやるせない曲となっています。人生は、故郷を離れ、住み慣れた町を離れ、新天地を探し続ける旅立ちの連続なのかもしれません。決断と後悔の繰返しが人生なのでしょう。港に座ったまま、朝日を浴び、潮の満ち引きを見つめ、夕日の沈むのを見届け、ひとつ溜息をついて、歩き始める。The Dock of the Bayは終着の歌ではなく、新たな旅立ちの歌だと信じています。
私も大きな決断をして、新たな道を歩み始めることとしました。

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