2009年6月25日木曜日

無敵艦隊、喜望峰に沈む

コンフェデ杯準決勝、無敵艦隊スペインが敗れました。しかも、米国に。スペインは、日本代表選手が口を揃えて本大会で対戦したいチームとしてあげる、憧れのチームであり、日本の目標となるチームです。国際試合35戦無敗、15連勝、FIFAランキング1位の「無敵艦隊」の呼称が相応しい最強チーム。かたや、米国。FIFAランキング14位の強豪とはいえ、日本にとっては、同格、もしくは勝てるチームとの意識が強いと思います。フランスW杯では、参加国中、勝ち点がゼロだったのは、わずかに日本と米国の2チームのみ。負け組のお仲間でした。シドニー五輪では、準々決勝で、サッカーでは優りながら、PK戦ヒデのPK失敗で敗れました。北京五輪での0対1の惜敗は記憶に新しいところです。少しずつ、差は広がりつつあることは感じていましたが、まさか、あのスペインを破ってしまうとは。複雑な心境です。詳細は判りませんが、29本のシュートを浴びながらも無失点に抑え、相手のミスを逃さず2得点した(枠内シュート2本!)とのことです。接舷しての白兵戦が得意だった無敵艦隊アルマダは、射程の長い大砲を積んで小回りの効く英国の小型船隊に敗れました。スペイン代表も、堅守速攻の米国の戦略にハマってしまったのでしょうか。29本のシュートというと、28本のシュートを浴びながらも川口の神がかりセーブの連発でゴールを守りきってブラジルを破ったマイアミの奇跡を思い出します。強豪から勝ちをもぎ取るには、ひたむきなボールへの執念を90分間持続させる無骨なサッカーと、そして、少ない決定機を確実に得点に結びつける圧倒的な決定力が必要です。米国の戦い方が想像されます。今の日本代表には決定力は望むべくもありません。そうであれば、美しいサッカーで美しく散る「桜の美学」もあり得るのではと思ってしまうのは、敗北主義でしょうか。今日は、夜中に録画放映のスペインvs米国戦を見て、考えてみたいと思います。(絵はフィリップ・ジャック・ド・ラウザーバーグ作「無敵艦隊の敗北」)

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