2011年4月23日土曜日

故郷を取り戻すまで俺達は負けない

春の嵐の等々力陸上競技場です。川崎vs仙台のカード。普段であれば、観戦は躊躇したかもしれません。しかし、今日はJ1再開初戦。スタジアムに向かわない訳にはいきません。たとえ、ずぶ濡れになろうとも。
ブログのタイトルは、仙台サポーターの横断幕に書かれた言葉です。水色に染まったスタンドの一角で全身黄色のサポーター集団がひと際輝いていました。そして、前座マッチ(芸能人ドリームチームvs川崎・仙台OBチーム)に出場した川崎OB中西哲生氏からのエールは「被災地の皆さんに頑張ってとは言いません。ただ、負けないで下さい。諦めないで下さい。僕達が頑張ります。」
ゲームは、お互いに試合勘が十分でなく、また、雨中の悪コンディションが重なり、中盤を省略したロングボールの応酬となり、前半37分山瀬の技ありクロスから川崎が先制。後半勝負ではコンディションに不安のある仙台に勝ちの目は無くなったと思っていたところ、仙台の選手の足は最後まで止まらず、終了間際にFKからヘディングゴールを決め、気迫の逆転勝ち。図らずも、中西氏のエール通りのゲーム結果となりました。仙台の勝利が被災地の人々に勇気を与えたなどといった決まり文句を言うつもりはありません。ただ、最後まで愚直に走り続け、ゴールを目指した仙台の選手達の頑張りは、それだけで尊いと思います。今は、それぞれが、それぞれの場所で全力を尽くす時なのでしょう。
写真は、前座マッチの一コマです。ベンチ前では、スーツ姿のマラドーナが例のポーズで観客を沸かせ、ピッチ上では、もう一人のマラドーナが形態模写に加えて、プロ並みの見事なドリブルを披露していました。芸人達も彼らなりに全力を尽くしていました。負けるな、東北。

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