2011年4月5日火曜日

未来予想図

ネオンの消えた街頭に咲く桜が切なくなるほど綺麗です。
節電が功を奏して、ここ数日間計画停電が回避されています。ある企業の役員さんは、東電に計画停電の中止を訴える為の交渉材料として、オフィスで徹底した節電を実施し、通常の30%の節電を達成したそうです。その会社のオフィスでは、暖房と照明を切り、コートを着たままパソコンの灯りを頼りに執務をしているそうです。こんなところにも日本人の団結力、我慢強さを感じずにはいられません。
一方で、震災後のイベント自粛に計画停電や節電が追い打ちをかけて、飲食店等第三次産業が大きな打撃を受けています。二次災害ならぬ、三次災害といえるかもしれません。震災による経済の低迷が避けられない状況下、過度に消費を冷え込ませてしまってはいけません。乱痴気騒ぎは慎むにしても、照明を落とした店内で、被災者の生活を気に掛けつつ杯を静かに傾けることも大事であると思います。 いつもより一品減らして、或いは、最後の一杯を我慢して、その分義援金に充てるというのもいいのではないでしょうか。今は、明日の日本をどう築いていくのかを考えていく絶好の機会でもあります。原発、省エネ、農業、漁業、都市計画、災害対策・・・。国の未来図というのは、永田町や霞ヶ関で描かれるのではなく、神田や大久保の路地裏の居酒屋で酒の勢いを借りながら形成されていくのだと思います。我々は、自らイメージ出来る以上の未来を手に入れることは出来ません。語りましょう。議論しましょう。(写真は、Googleの「未来予想図」画像検索結果から転載させて頂きました)

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