2008年11月1日土曜日

国立の空と静岡訛り - ナビスコ杯決勝

国立は雲ひとつ無く、どこまでも澄みわたった青空です。秋晴れにピッチの芝生が眩しく、緑にオレンジとブルーがよく映えます。
ナビスコ杯は大分vs清水という正に市民チーム同士(清水市はもはやありませんが・・・)の対戦となりました。ゲームは前半から大分の右サイドでの攻防となりました。前半15分までは大分の右サイド高橋を清水の兵働が1対1でよく抑えていましたが、高橋に金崎、エジミウソンが絡んで大分のトライアングルが機能しだすと、再三、突破され、右サイドから何度か決定機を作られました。これに対し、清水は、個人技での突破でセットプレーのチャンスを得て、ゴールに迫ります。ハーフタイムに長谷川監督は動かず、清水の左サイドは修正されないままでした。そして、後半23分右サイドで金崎をフリーにしてしまい、高松にドンピシャのクロス。後は大分得意のカテナチオでゴールエリアへの侵略を許さず、ウェズレイのダメ押しもあり、大分の完勝でした。惜しむらくは、先制点を取られた直後に市川とマルコスパウロを投入して、清水の右サイドから押し込むことにより確実に流れを引き寄せただけに、もう少し早い交替がなされていれば、少なくとも試合は延長戦までもつれ込んでいたのではないかと思います。
ただ、大分はチャンピオンに相応しいチームでした。金崎は可能性を感じさせる選手です。ウェズレイ、高松はまだまだ衰えておらず、ベテランと若手がうまくかみ合ったよく組織されたチームでした。これがシャムスカ・マジックなのでしょう。本人は大分マジックだと謙遜しているようですが、その謙虚さが、マジックの一部なのでしょう。やはり、次の日本代表監督に一押しの人材です。 (そうすれば、日本代表も3バックが復活するかもしれないし・・・)
一方、清水は、鉄人テルが頑張っているとはいえ、若いチーム。ゲーム中にシステムの綻びを修正出来なかったのは、若さ故なのかもしれません。それにしても、岡崎の運動量は、半端じゃありませんでした。TVでは画面に入りきれないオフザボールの動きは見事だし、献身的な守備はFWのそれではありません。敢闘賞ものでした。もうひとつの敢闘賞は、エスパルスサポーター。いつもながら、洗礼された応援は観ているだけで楽しくなります。(一応、人文字のボードを持たせて頂き、応援にも参加しました。)清水のサッカーにも似た、細かいテクニックへのこだわりと見事な組織力。左右で連動する「レオレオ」の応援は海外でも通用する日本の応援芸だと思います。残念ながら試合には負けてしまいましたが、エスパルス・サポーターの応援を久々に堪能した1日でした。
「ふるさとの 訛りなつかし スタジアムの 人ごみの中に そを聴きにゆく」(もちろん、啄木の短歌のパクリです) (写真は、ゴール裏のエスパルス・サポーター席)

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