2010年11月10日水曜日

アジア大会 - 中国戦、快勝

尖閣諸島問題で日中関係が不安定な中、大きな混乱なく、広州での中国戦が終了したのは何よりでした。武装警官による厳戒態勢が功を奏したのかもしれませんが、対日感情の鎮静化が進んでいると期待したいものです。写真の右側に写っている山羊の大会マスコットのゆるキャラらしいのんびりとした平和の祭典になってくれることを祈りたいと思います。
さて、ゲーム内容ですが、BS1での深夜の録画放映という扱いが残念でならないくらいの快勝でした。中国も、スピード豊かなカウンター攻撃を仕掛けて決定機を再三作るなど、実力の差は点差ほどなかったと思います。勝負の分れ目は、技術とイマジネーションのわずかな差。山崎の先制点の抑えたハーフボレーも見事でしたが、永井のループでDFの頭を超えたワンタッチ・パスのアシストはイマジネーション溢れる芸術的なものでした。2点目の永井のゴールは、ヘディングシュートがうまくヒットしなかったのを、前のめりになりながら、そのまま左足を振り抜いたもので、日本人離れした反応とボディバランスでした。また、ディフェンスも、紙一重で凌ぎきる勝負強さはこれまでの日本代表になかったものでした。体の入れ方、ボールを受けて前を向く技術が格段に向上しているのには驚かされました。W杯で得た教訓、課題への対処が、この短期間でA代表のみならず、ひとつ下の世代にも共有されていることにただただ驚嘆しました。今回の代表チームは、召集されていない香川、宇佐美、原口、金崎などを含めて「プラチナ世代」と呼ばれています。小野、稲本、高原の黄金世代を超える世代として期待されていますが、U17世界大会でのグループリーグ敗退、U20世界大会アジア予選突破ならずと、これまでは必ずしも期待に応えるに至っていませんでした。今回のアジア大会で実績を積み、自信を持ってロンドン五輪に臨んで欲しいと思います。

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