2010年11月9日火曜日

鉄人28号 - No Buddy, No Life!

写真は、神戸市新長田駅そば若松公園にそびえる鉄人28号のモニュメントです。高さ15.6m。直立すると18mとなり、実物大(?)となります。高校時代のクラス会のついでに立ち寄ってみました。高校時代3年間を一緒に過ごした41人の仲間達とは、数年前から定期的に会うようになり、全体でのクラス会を、清水、熱海に続き、今年は関西在住組が幹事となって神戸で開催しました。静岡県各地からお山の大将が集まり、競い合っていたこともあり、「なかなか馴染めなかった」「劣等感に苛まれていた」などの独白もありましたが、今にして思うと、「車輪の下」の日々で、得難い仲間達、人生のBuddyを作ることが出来たというのが、共通した意見でした。高校卒業後別々の道を歩み、それぞれの世界で大きく成長した姿に接するにつけ、静岡の片田舎の高校で偶然に素晴らしい仲間に巡り合えた幸運に感謝せずにはいられません。個々人の本質部分は高校時代から全く変わっていないだけに、その周りを覆う年輪なり、オーラなりが余計鮮明に感じられます。何ら飾る必要もなく、無防備なまま酒を酌み交わしていると、脱力しながらも不思議に力がみなぎり、澄んだ気持ちの中で物事の本質が見えてくるような気になります。飾らないからこそ、自らの人生のエッセンスを淡々と伝えることが出来、無防備だからこそ、いつの間にかそれを吸収出来る。ただ接しているだけで磨かれ、高みに導いてくれるのが、仲間。そして、時にはただ黙々と壁打ちの壁になってくれる。仲間と出会い、仲間との時間を少しずつ重ねていくことは、人生のとても大切な要素だと思います。
鉄人28号は、もともとフランケンシュタインと爆撃機B29をモデルとして生み出された悪の権化のようなロボットでしたが、読者から圧倒的な支持を得た為、正義の味方として生まれ変わらせたという逸話があります。ロボットでありながら、リモコン操縦する金田正太郎少年との関係は、決して、操縦者・兵器の関係や主人・下僕の関係ではなく、一緒に戦う仲間の感がありました。子供の頃、半ズボンでスポーツカーを乗り回し、鉄人を操作する金田少年に憧れながら、鉄人28号の姿に寡黙な頼れる友人を重ね合わせていたような記憶があります。若松公園のモニュメントは、地元出身の原作者横山光輝にちなんで、長田区の商店主たちが寄付を募って、阪神大震災後の復興のシンボルとして建立したものです。仲間が気持ちを合わせれば、これだけのものを作ることが出来るというシンボルでもあります。色々な仲間達と何かを残すことが出来たらと、ふと考えるこの頃です。No Buddy, No Life!

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