2010年11月25日木曜日

快挙!アジア大会 - 男女ともに金メダル!!

なでしこ、見事な金メダルでした。ここ1~2年で中国、北朝鮮というアジアの壁を突き崩しつつありましたが、今回はその2強を破っての堂々たる優勝。文字通り、アジア最強の地位を確固たるものにした感があります。4試合無失点という安定した守備に支えられての優勝でした。身体能力の高い屈強なDF陣がいる訳ではありません。前線からの執拗なチェース、3人で取り囲んでのボール奪取、サイドに追いこんでの守備、中央のバイタルエリアの的確なカバーリングといった、正に組織での守備が大会を通じて無失点という快挙に繋がりました。言葉にすると簡単ですが、豊富な運動量と高度な戦術理解を要する守備システムです。また、連動性を前提としたシステムだけに、誰か一人でもサボると破綻してしまうというリスクと背中合せです。全員に「献身」が要求されるシステムでもあります。そして、無失点の最大の要因は、最後まで続いた体を張っての守備。文字通りの「献身」。前半ならともかく、体力的に厳しい後半の時間帯にシュートコースに足を伸ばし、あるいは体を投げ出すのは決して簡単なことではありません。なでしこジャパンで体現された、このような「連動」と「献身」の精神を、ザッケローニA代表監督は「チームスピリット」と呼び、日本代表の大きな強みであると評しています。南アW杯で岡田ジャパンが賞賛された強みでもあります。かつての日本代表は「ディシプリン(規律性)に優れているものの、規律に捉われる余り、個の力を十分発揮できない」と言われていました。やろうとしていること、やっていることがさほど変わった訳ではありません。ただ、表現の仕方が「ディシプリン」という受動的な言葉から「チームスピリット」という能動的な言葉に変わっただけで、共有されるイメージが変わり、チームコンセプトが変わったというところもあると思います。言葉は偉大です。
U-21、若き日本代表の戦い方も素晴らしいものでした。7試合1失点の守備の安定もさることながら、計17得点の攻撃力はこれまでの日本代表に無いイマジネーションと決定力に溢れるものでした。そして、劣勢を凌ぎきって勝ちをもぎ取る勝負強さ。ロンドン五輪が楽しみです。(これからアジア予選ですので、まずは予選突破が課題ではありますが・・・。)
雑感その1 : 男女決勝共に地上波での中継は無し(BS/CSでの中継)。手に汗握る素晴らしいゲーム、且つ、金メダルという快挙だっただけに残念です。
雑感その2 :TVでご覧になった方はうなずいて頂けると思いますが、決勝戦の相手UAEの監督はダイエットに成功したロナウドでしたよね。)

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