2010年2月21日日曜日

Project V(Go)-Shiki - 大出館墨の湯

塩原元湯温泉は、名前が示す通り、塩原温泉の発祥の地であり、一時は100軒近い温泉宿が軒を並べ、大いに栄えましたが、1659年の山津波でほとんどが埋没し、今では3軒の温泉宿のみがひっそりと山懐にいだかれたまさに秘湯の温泉郷です。天候により五色に色を変える不思議な湯質が珍重されています。
その中の1軒、大出館は、五色の湯の他に、墨を流したようにまっ黒な「墨の湯」(写真)で有名です。鉄分を多く含む温泉は、通常、赤みがかった褐色ですが、大出館の温泉だけは、黒く濁り、国内でも唯一の黒色湯とされています。湯から上がると、肌には煤をはたいたように黒い湯の花が残り、手ぬぐいも黒く染まります。体の墨は、白緑色の五色の湯で洗い落し、墨色に染まった手ぬぐいは洗わずに記念に持って帰るのが正しい入浴法といったところでしょうか。温泉マニアには、是非一度は行って頂きたい秘湯です。
今回は、いつもの3人組に、関ヶ原旅行をご一緒させて頂いたプロフェッサーK(会社の同僚の歴史・鉄道マニア)を加えたメンバーでした。当初はプロフェッサーKにちなんで歴史探索の旅ということで、温泉の前後に、小山評定や白河の関などの史跡巡りを加えた旅を計画しておりましたが、結局、宇都宮餃子と佐野ラーメンを食べ尽くす満腹ツアーとなってしまいました。宇都宮では、6軒の餃子を食べ比べました。個人的なお奨めは、中国飯店と幸楽。それから、佐野に行ったら、飯島商店の「いもフライ」は是非食べてみて下さい。オバちゃんが店先の大なべで揚げてくれるあつあつのジャガイモのフライは絶品です。今回のプロジェクト名は「五色の湯」にひっかけたものですが、「五」をローマ数字の「V」とすることで、VancouverでのVictoryを祈念する意味を込めました。ワンセグや宿の小型テレビの画面に食い入るようにして応援したカーリング英国戦の勝利は、格別でした。頑張れ!ニッポン!(岡田ジャパンも頑張れ!)

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