2010年2月11日木曜日

香港戦 - 平山効果?

香港戦。岡ちゃん、冒険はしてきませんでした。先発陣で変わったのは、故障の岡崎、長友のみ。攻撃のリズムは中国戦よりは良くなりましたが、まだまだ。玉田、大久保、闘莉王の3トップ(?)で攻撃の厚みは作ったものの、ゆったりとした内→外→後→内の単調な攻めの繰返しでは、香港の守りを決定的に崩すことは出来ませんでした。小笠原は決して悪くはなかったのですが、どことなく1、2、3、1、2、3というワルツのリズムで、どこかで意図的にスローダウンしたり、アップテンポにしたりという工夫に欠けていたようにみえました。後半、攻めに幅が出てきたのは、やはり、遠藤が前線にあがってタクトを振り出したことが大きいと思います。それを支えたバランサーとしての稲本の動きも評価されるべきでしょう。やんちゃ坊主稲本がいつの間にかすっかり大人になっていました。長谷部の存在を考えると、稲本の先発というのは難しいと思いますが、控えメンバーを含めたチームを纏める軸として欠かせない存在になる予感がします。
後半平山がトップに入って、攻撃が活性化したことは確かです。ターゲットが明確になることで、各選手の動きに連動が出てきました。また、香港のDFが平山にひきずられて、スペースも生れてきました。平山効果といえるかもしれません。ただ、平山自身は結局ゴール出来ず。ゴールエリア内で踏ん張れず、倒れるシーンが多いのが気になりました。Jリーグやアジアではある程度通じても、世界では通用しないのではないかとの不安を拭い去ることは出来ません。平山は高校時代から注目していました。2004年の高校サッカー決勝(写真)は平山自身2得点し、国見高校が6対0で圧勝。高さ、懐の深さ、クレバーさ、足元の技術。大器を感じさせる素晴らしい高校生でした。ただ、唯一、物足りなさを感じさせた体幹の弱さは、いまだに改善されていませんし、判断の遅さも気になります。残念ながら、世界で戦えるレベルにはないし、ターゲットマンという意味ではジュビロの前田を選択すべきだと思います。勿論、W杯までに怪物が覚醒してくれれば、これ程、心強いことはないのですが・・・。

0 件のコメント: