2010年2月6日土曜日

再会 - 大沢山温泉の奇跡

2月末のサッカー検定に向け、勉強中です。「1993年ドーハの悲劇」「1996年マイアミの奇跡」あたりは、今や一般常識化していますが、「1936年ベルリンの奇跡」「1985年ヘイゼルの悲劇」あたりになると、サッカーファンでも「なんだっけ」ということになるのではないかと思います。というわけで、今は、「××の歓喜」やら、「××の悲劇」といった言葉が頭の中で飛び交っており、今回のタイトルも、そんな状況で、条件反射的につけてしまったものです。もう1回大沢館での話にお付き合い下さい。

写真は、大沢館の囲炉裏部屋ですが、ここで、とても不思議な出会いがありました。昨年6月に日本最高所の野天風呂、本沢温泉雲上の湯に行きました。(ブログ2009年6月Yahoo!No.10)野天風呂で素敵なご家族とお会いしました。登山途中の入浴ということで、小さな女の子がここまで登ってきたのかとびっくりしたものでした。わずか10分程度の出会いでしたが、とても印象に残ったご家族でした。半年後の雪に埋もれた秘湯の宿。大広間の端で食事をされている3人家族のお姿にデジャヴを覚えました。そして、囲炉裏端でもう一度お見かけし、雲上の湯でお会いしたのを思い出しました。勿論、お顔を覚えていた訳ではありません。ただ、そのご一家が醸し出す何ともいえない暖かな雰囲気といったものに、とても懐かしい気持ちが湧き起ってきたのです。先方も声を掛けられて、随分驚いておられましたが、雲上の湯でお会いしたのを覚えていて頂いたようです。8歳になるお嬢さんは、本当に天真爛漫で、ご両親の愛情と大自然の恵みに育まれて真っ直ぐに成長されている感じでした。髪の毛の寝ぐせを直す為のタオルのはちまきが妙に様になっていました。
とても微笑ましい、ある種理想の家族像でした。若い頃だったら、とても羨ましく思って、ジェラシーに似た感情も起こっていたと思いますが、やり直しがきかないこの年になると、よくできたもので、自分の思いを託すような、暖かな気持ちになるものです。琥珀色が入ってきたのかもしれません。

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