2010年1月1日金曜日

賀正 - ガチャピンからのお年玉

新年明けましておめでとうごさいます。
さて、今年も快晴の国立競技場での天皇杯決勝観戦で新年を迎えることが出来ました。このささやかな幸せが10年間続いていることにまずは感謝したいと思います。
元旦の国立のピッチで、ガンバの中盤のダイヤモンドがひと際輝いていました。明神を底に、二川、橋本、遠藤が描くダイヤモンド形は、かつての名波を囲んだジュビロのN-Boxを彷彿とさせるものでした。特に、マークのつきにくいエリアを彷徨いながらも、ここぞという時に加速し、ピンポイントで決定機に絡んでくる遠藤の動きは、芸術の域に達していました。ゲームは、その遠藤の左サイドからのパスに二川が絡み、戻しのパスをルーカスが蹴り込んで、ガンバが先制します。一方の名古屋は、左サイドに張り出した玉田が、加地に完全に抑えられて、攻撃の形が出来ません。前半35分頃から玉田が右サイドにポジションチェンジしたのが功を奏し、漸く自由を取り戻した玉田からのクロスをケネディが頭で落として、走り込んだ中村がゴール。前半は1対1で終了します。ケネディやルーカスのような長身でフィジカルの強いFWを日本代表に望むのは、ケネディと並ぶと肩までしかない安田の姿を見るにつけ、詮無い話ではありますが、ついつい溜息が出てしまうハーフタイムでした。日本代表FW玉田は、その安田は何とかかわせたものの、ベテラン加地の前ではなす術がなかったのです。
後半は、逆に玉田とのマッチアップから解放された加地を起点にガンバの右サイドからの攻撃が冴えわたります。そして、後半32分、するすると上がった遠藤が絶妙なボディバランスでディフェンダー2人をかわし、意表をつく左足シュート。まさにワールドクラスのゴールでした。日本代表には、得点できるミッドフィルダーがいることを強烈に印象付けてくれた、ガチャピン遠藤からの素晴らしいお年玉でした。3点目のキックフェイントからの二川へのラストパス、そして、ダメ押しのゴール。W杯本戦に向けて夢を与えてくれる遠藤の活躍でした。あとは代表で遠藤を輝かせる為に「代表の明神」「代表の二川」を作っていくことです。
代表のことはさておき、ガンバの天皇杯2連覇はお見事。今回は、前の職場の大阪支店のメンバーが送別の品としてどういう訳か贈ってくれたガンバのレプリカユニフォームを着て、ガンバの応援をさせて頂きました。(頂いた時には、申し訳ありませんが、まさかこのユニフォームに袖を通すとは思ってもいませんでした。)名古屋サポーター側の席での応援でしたが、ゲーム終了後、2列前に座っていた広島サポーターのお爺さんから握手をされました。ガンバの天皇杯優勝で、広島がタナボタのACL出場権を得ることになった訳です。人生はどこかで繋がっているし、人と人もどこかで繋がっています。今年もそんな繋がりを大切に過ごしていきたいと思います。本年もよろしくお願いします。

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