2010年1月2日土曜日

高校サッカー - 甘口解説

西が丘サッカー場は、ベンチの後ろがすぐスタンドのサッカー専用スタジアムです。しかも、観客席が10段しかないので、どの席からもほぼ選手目線でピッチを眺める形になります。素人観客にとっては、臨場感が高まる一方で、遠近感・距離感が掴み難く、プレーヤーの難しさがよく判り、無責任な野次を飛ばしにくいスタジアムです。更に今回は、すぐ後ろのTV放送席にあの辛口解説のセルジオ越後さん(写真下)が。第一試合は岐阜工対東福岡。名門東福岡が右サイド7番を起点に再三決定機を作りますが、岐阜工の体を張った守備の前についにゴールを割ることが出来ず、岐阜工が高さを活かしたセットプレーからもぎ取った2点を守り抜き、ベスト16の切符を手にしました。第2試合、藤枝明誠(写真上)対国見は、伝統校国見が初戦5-0の快勝の余勢を駆って、初陣藤枝明誠を一蹴というのが大方の予想でしたが、開始3分の藤枝明誠の見事な先制ゴールに浮足立った国見が最後まで自分たちのサッカーが出来ず、藤枝明誠が逆に4-1での圧勝。この試合での藤枝明誠の決定力の高さは見事でした。開始早々から攻め続けながら、15分を過ぎるとペースダウンして、勢いを取り戻せないという試合運びは、辛うじてPK戦で勝利した初戦と同じでしたが、この試合ではその15分の時間帯に3つのゴールを奪ったのが勝因でした。セルシオ越後さんの解説は、歓声にかき消されて、よく聴き取れませんでしたが、比較的ほめ言葉が多かったように思います。確かに、展開力と個々のテクニック、特にトラップの技術とキック力は、ここ数年で格段にレベルアップしているように思います。あとは、すぐに倒れないフィジカルの強さと、想定外の展開になった際に動じない精神力と、ゲームの流れを変えていくためのイマジネーションとコミュニケーション能力でしょうか。この辺りは、日頃の練習だけではなかなか磨けない部分です。日本の若者文化そのものが問われるところです。と、セルジオさんに代わって辛口コメントを一言。明日の藤枝明誠対岐阜工は、面白いゲームになりそうです。どちらのチームが浮かれた気持ちを引締め、試合に臨めるか。開始15分間のゲームをどちらが支配し、あるいは、耐えきれるかがカギになりそうです。

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