2010年1月24日日曜日

Project Best 4 - ぽんしゅ館の悲劇

日本秘湯を守る会の秘湯の宿巡りも、12軒目となりました。今回は、越後湯沢をやや北に上った大沢山温泉大沢館(写真上は、宿の部屋から望んだ湯屋)。N隊長、シェフパMr. Tに長老Mさんを加えた4名のベストメンバーということで、プロジェクト名はBest 4。 BestのF(冬)、O(温泉)、U(魚沼産コシヒカリ)、R(冷酒)を楽しもうという意味もあり、何よりも南アW杯でのSamurai BlueのBest 4を祈念するという思いが込められたネーミングです。その前哨戦となったのが、越後湯沢駅ビル内「ぽんしゅ館」での利き酒テスト。4種類のお酒をお猪口で飲んだ後、5杯目のお酒を4種類の中から当てるという趣向です。当ると、ぽんしゅ館認定の利き酒師の称号が与えられます。5年前に初挑戦で称号を獲得したのもつかの間。数ヶ月後の再テストで防衛ならず。今回は5年越しの再起戦でした。日本代表のW杯での戦績を占うという分不相応な気負いがたたり、A・B2つのコースで、いずれも見事にはずしてしまい、意地の再トライで何とか当てて、恰好だけは利き酒師の認定を受けたものの、全く不本意な結果に終わってしまいました。これを日本代表に当てはめると、不覚の2連敗後、最後に何とか1勝という、極めて不吉な面目ない結果といわざるをえません。シェフパMr.Tには、「要はベスト4を目指すといっても、ベストを尽くして、予選グループで4位になるということですか」とまで言われてしまいました。
ぽんしゅ館でのほろ酔いと屈辱が醒めやらぬままつかった大沢館の露天風呂の周りは、見事な雪の壁、そして、真っ白なキャンバス。思わず湯船から飛び出して、雪に残したヒト形(写真下)を、降りしきる牡丹雪がみるみる清めていきます。雪で冷ました頭で考えてみると、なるほど、結果よりもベストを尽くすことが大事であることは確かです。それが、ドイツW 杯惨敗の教訓だったはず。まず行うべきことは、為し得るすべてを為すために万全の態勢で臨み、すべての力を出し尽くす戦略を立て、そして、最高のパフォーマンスを晴れの舞台で行うこと。結果は、結果でしかありません。それがBest 4であれば最高ですが、たとえグループ4位であっても、気持ちよく受け入れるだけのベストパフォーマンスを見せて欲しいと願うべきでは・・・、囲炉裏端で八海山の原酒の意外なコクに驚きながら、そんなことを思うのでありました。
すっかり、前置きが長くなってしまいました。大沢館での雪見酒のご報告は次回ということで、ご容赦下さい。

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