2010年1月13日水曜日

高校サッカー選手権決勝 - 7vs7の戦い

10日エコパでの名波引退試合に引続き、11日は国立での高校サッカー決勝。サッカーの神様も粋な演出をするものです。「ジュビロ永遠の7番」名波引退の翌日は、山梨学院大付属高・青森山田高両チーム背番号7番対7番の戦いとなりました。山梨学院大付・碓井、青森山田・椎名は、ともにキャプテン、ポジションも中盤の底のキープレーヤーです。
高校サッカーの決勝戦は、このところ静岡勢の不振で、残念ながら、評論家モードでの観戦ですが、今回は、準決勝をPK戦でかろうじて制した後の「決勝は油断せずに戦いたい」という青森山田の監督のコメントにカチンときたこともあり、山梨という静岡の隣県のよしみもあり、山梨学院側の応援をしながらの観戦となりました。
戦力的に不利と見られていた山梨学院は序盤から猛攻をかけ、無謀とも思えるミドルシュートを連発します。実力的に劣るチームがまずは攻勢に出て、且つ、シュートで終わらせ、優位な陣形を保ちつつ、ゲームを進めるというのは常套戦略ではあります。この戦略が、予想以上の効果をあげます。予想に反して押し込まれた青森山田は、浮足立ち、また、中盤が間延びしてしまいます。これは、青森山田の生命線である柴崎(U-17代表司令塔)-椎名のホットラインの分断にも繋がりました。また、山梨学院の7番碓井の守備に追われた青森山田の7番椎名は、攻撃の起点たりえず、青森山田の攻撃の組立てが出来ません。その中で生まれたのが、山梨学院7番の先制ゴールです。
1-0のまま前半終了した時点で、この点数のままゲームが終了することを予想した人は少ないと思います。しかし、山梨学院は、後半も青森山田にサッカーをさせずに勝利を手繰り寄せます。それは、1点を守ろうとはせず、2点目を目指して、最後まで縦への早いカウンターを繰り返した山梨学院の驚異的な運動量によるものでした。そのダイナモとなって上下動を繰り返した7番碓井が文句なしのMVPだったと思います。そういえば、元旦の天皇杯のMVPもガンバ、そして、日本代表の7番、遠藤。今年は、文字通りラッキー7の年になりそうです。

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