2012年8月5日日曜日

いざ、Wembley

サッカー日本代表、男女共に準決勝進出を決めました。いよいよサッカーの聖地ウェンブリー・スタジアムです。特に男子は、準々決勝の会場がオールド・トラフォード(マンチェスター・ユナイテッドのホーム)ですから、メダルに向けた夢のような滑走路です。2ゴール目を決めた吉田麻也の「(香川)真司より先ににここでゴールを決めたかった」というコメントは気が利いていました。ウェンブリー・スタジアムは1923年開場。従来、ツインタワーがシンボルでしたが、2007年に新スタジアムに改修され、現在は、スタジアム上部のアーチがシンボルとなっています。収容人数9万人はバルサのカンプ・ノウについでヨーロッパ第2位の大きさですが、屋根のついたスタジアムとしては世界最大です。サッカーの代表戦やFA杯決勝など主要なゲームにのみ使用される文字通りサッカーの聖地です。ちなみに、五輪バドミントンの会場となったアリーナは、サッカー・スタジアムに隣接しています。写真は、スタジアムの正面ゲート。手前の銅像はボビー・ムーアです。1966年イングランドW杯優勝時にキャプテンを務めた伝説的ディフェンダーです。同W杯ではMVPにも輝いています。
準々決勝、なでしこは、闘志の守備という和製カテナチオでブラジルの猛攻に耐え、一瞬の隙をついての必殺技で仕留めるという全盛期のアントニオ猪木を彷彿とさせる美しい勝利をおさめました。試合後、ブラジル代表監督は「今日のような(守備的な)プレーを続けるならば、日本は優勝候補にふさわしくない」との負け惜しみそのもののコメントを残していますが、ブラジル地元紙の「沢は機能したが、マルタは五輪で輝けなかった」との分析が正当な評価だと思います。
一方、男子のゲームは、オールド・トラフォードの目の肥えたファンを再三うならせた文句なしの快勝でした。男子チームの快進撃を支えているのが、4試合無失点の固い守備。前線からの組織だったプレスがその根幹となっていますが、吉田麻也が守備に安定感をもたらしているのは間違いありません。このまま無失点が続けば、自ずからメダルに手が届くことになりますし、その時は、ボビー・ムーアにあやかって、吉田がディフェンダーとしてMVPということでしょう(五輪では公式のMVPの選出はありません)。

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