2011年11月6日日曜日

長嶋茂雄伝説 - スランプ脱出法

渋谷宮益坂の裏通りに佇む老舗のビストロの壁に、ON揃い踏みのお宝サイン色紙(写真)が飾られています。お二人に「一枚の色紙に」とお願いしたところ、長嶋さんは迷うことなく色紙の真ん中にサイン。王さんは苦笑しつつも、律儀に色紙の端っこにサインしてくれたとのことです。両氏の性格がよく表れている色紙です。ONといえば、かつて「バッティングフォーム、おかしいんじゃないの」という野村捕手のささやき戦術に、王選手は考え込んで三振。長嶋選手は「えっ、そう?」と打席をはずして、2度、3度素振りをしてから、「ありがとう」と言ってホームランというこれまた対照的なエピソードがあります。稀代のスーパースター長嶋茂雄氏は、エピソードというか伝説に事欠かない人物です。ベースを踏み忘れて、アウトになったり(しかも3回も)、ホームランをふいにしてしまったり。幼い頃の一茂を後楽園球場に忘れてきてしまったとか、ストッキングが片方無いと騒いでいたと思ったら、片足に重ねて履いていたという話は有名ですが、他にも、ゴルフがらみで、その天真爛漫ぶりが如何なく発揮されている長嶋伝説があります。ビートたけしをゴルフに誘っておきながら、朝、ゴルフ場で会って「たけしさん、今日はゴルフ?誰と?」車でゴルフ場に向かっていると道路の右側にあるはずのゴルフ場がない。しばらくして、左側だったのを思い出して、Uターンをし、今度は道路の左側を探したので、当然、見つからなかった。そんな長嶋氏もスランプに陥り、悩むことが多々ありました。入団間もない頃、スランプに悩んだ長嶋は、立教大学時代の恩師、砂押監督宅に押し掛けて教えを乞い、翌日の国鉄戦でホームランを放ち、見事スランプ脱出。ちなみにその時の国鉄の監督は当の砂押監督。敵チームの監督にコーチを受けに行く方も行く方ですが、教える方も教える方。長嶋が長嶋である由縁であり、長嶋の不思議な人徳のなせる技なのでしょう。ここのところ、なかなかブログの筆が進まず、スランプ状態にあります。長嶋は、スランプの掛布の相談を受けて、こう答えたそうです。「来た球を、打つ!」なるほど。

0 件のコメント: