2011年11月16日水曜日

いくつかの疑問符 - 北朝鮮戦

敗れたからというのではなく、何かしっくりとこない試合でした。疑問符の多い試合でした。まず、鄭大世の前半途中での交代。負傷したわけでもなく、不可解な交代です。日本選手とのやりとりが監督の琴線に触れたのかと勘ぐりたくなるエースの交代でした。ただ、これが結果的には大当たり。交代で入った7番が日本の守備を撹乱し、得点の起点にもなっていました。タジク戦から先発6人を入れ替えたザッケローニ采配は当然。消化試合である以上、控えの選手を試すとともにアウェーのプレッシャーを経験させたのは妥当な作戦だったと思います。序盤北朝鮮に押し込まれる展開に、憲剛の位置どりを下げて中盤でタメを作り試合を落ち着かせようとしたのも肯ける采配。憲剛に遠藤の役割を期待したわけですが、かえって前線との距離が間延びし、機能しませんでした。遠藤に代わる選手がいないという課題が浮彫りになった試合でした。 後半残り30分、その憲剛に替えて内田を投入し、3-4-3にシステムチェンジ。これまで結果がでていない3-4-3をこの場面で試すこだわりは、このゲームを文字通りテストマッチとして位置付けるザックの割切り故か、冷静さを欠いた采配か?試合後のインタビューでの表情を見ると、さすがのザックもスタジアムの異様な雰囲気に飲まれていたのではないかと思えました。ハーフナー、李の投入で得点への執念を見せたものの、清武を下げた段階で攻撃の起点を失った日本代表は、ゴールへ向かう道筋を自ら閉ざしてしまいました。
ザッケローニジャパンの不敗記録は途切れてしまいましたが、これで代表の先行きを不安視する必要はないと思います。早い段階で、伊野波の左サイドを手当し、20番を抑えたり、遠藤を投入して、タメを作るゲーム運びをしたりしていれば、いきり立つ北朝鮮をいなす試合運びが出来ていたと思います。タジキスタン戦で浮かれていたところに、控え選手の底上げとレギュラー陣とのコンビネーションの醸成、遠藤の代役の育成という課題を改めてつきつけられたのはむしろ幸いだったかもしれません。個人的にも、代表戦の日恒例の験担ぎだった豚カツの昼食を怠ってしまったのは、大きな反省材料です。それにしても、鄭大世の前半途中交替は大きな疑問符。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

正直、本田、遠藤、香川がいないのは玉、飛車、角がいないようなもので、戦略ダウンは否めませんでした。長谷は銀?あの体育祭のような雰囲気であれば、Best 4もあり得ます!
はせ