2011年11月9日水曜日

When I'm Sixty-four

スランプからの脱出法は、「来た球を、打つ!」ということで、ここ数日頭の中で繰返し流れているビートルズの"When I'm sixty-four"について、徒然なるままに書き綴ってみようと思います。
この曲はポールが作詞・作曲した曲で1967年にリリースされた「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」のアルバムに収録されています。ちょうど64歳だったお父さんに捧げた曲と言われています。(「親孝行なビートルズ」というのはちょっと笑えます。)とは言え、曲自体はポールが10代後半に作って、デビュー前から歌っていたようです。その曲をお父さんの誕生日に引っ張り出してきたという訳です。「僕が64歳になって、髪の毛が薄くなっても、君は僕を必要としてくれるかい?僕の為に食事を作ってくれるかい?」と恋人に問いかけ、「君は暖炉の側でセーターを編み、僕は庭で土いじり。これ以上の幸せはないよ。夏にはワイト島に別荘を借りよう。あまり高くなければね。君は孫を膝に乗せて・・・。ベラとチャックとデーヴだ。」と続きます。何ともリアルなこんな詞を十代で書いてしまうとは、ポール恐るべしです。ただ、ここまでの妄想は男の子には無理ではないでしょうか。当時付き合っていた女友達の他愛ない冗談話が元ネタになっているのではと想像しています。小坂明子の「あなた」って感じで。
当のポールは64歳の時は2度目の奥さんとの離婚を宣言して離婚調停中でした。なかなか歌通りの幸せな人生という訳にはいかないものと思っていたら、古稀を前にした69歳の今年、3度目の結婚を果たしています。やはり、只者ではありません。
ところで、この曲は映画「ガープの世界」のテーマ曲となっているようです。原作は村上春樹が好きな(私も大好きな)米国の作家ジョン・アーヴィングです。世界は色んなところで繋がっています。彼の作品の中でも「ホテル・ニューハンプシャー」は特にオススメです。
それにしても、64歳。ポール(もしくはポールの元カノ)程のイマジネーションが無くとも、十分想像出来る歳になってしまいました。(村上春樹風に)やれやれ・・・。(写真は六本木Abbey Road店内に飾ってあるオブジェ)

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