2011年3月5日土曜日

テスラ・ロードスター - Symbol of SV

明日はようやく日本です。時差ボケの解消されないまま喧騒の日々に戻らざるをえないようです。米国での最終日はシリコンバレーで迎えました。アップル本社は、発表したばかりのiPad2のディスプレーに飾られ、辺りには活気と熱狂が溢れていました。そして、時代の最先端をいく街の象徴が写真のテスラ・ロードスターです。シリコンバレーの中心地であるパロアルトに本社を置くテスラモーターズの製造するバッテリー型電気自動車です。2シーター・カブリオレ・スポーツカータイプという電気自動車という概念の対極の設計思想であるところが、いかにも「シリコンバレー発」です。たまたま道路で水色のロードスターと隣り合わせたので、後続車のクラクションにもめげずに、低速運転で車の中から懸命に写真を取っていたら、昼食で訪れたレストランの駐車場にも写真のようなビビッドグリーンのロードスターが駐車していました。こちらでは決して珍しい車ではないそうです。バッテリーはノートPC用のリチウムイオン電池を約7,000個搭載。6時間で充電可能、356kmの走行が可能です。スタンフォード大学構内の駐車場にも充電設備が用意されていました。環境対策の切り札、景気回復の救世主として期待されている電気自動車ですが、充電インフラを考えると前途多難との声もあります。充電設備の設置もさることながら、電気自動車の急速充電は、車1台の充電で3世帯の家庭1日分の電力需要に相当し、電気自動車の普及に電力供給が追いつかない可能性が出てくるという訳です。また、2-3台の同時充電でも、配電網の弱いところでは街頭のトランスを焼き切ってしまい、局所的な停電を惹き起こす可能性があるとの指摘もあります。
とはいえ、ロードスターの姿には、シリコンバレーの夢と可能性への挑戦が感じられます。ところで、レストランの背中合わせのテーブルで、薄紫色のシャツをまとったスティーブ・ジョブズ氏があの独特の手振りを混じえながら、連れの男性と話しておりました。新聞などの写真でみるよりもさらにほっそりとした外見でしたが、元気そうでした。Mr. Silicon Valleyの健康を祈りたいと思います。

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