2010年9月18日土曜日

夢はW杯出場

写真は、代表監督選びで一躍有名になった原博実JFA技術委員長です。現役時代はFWとして活躍し、代表Aマッチでの37ゴールは歴代3位の記録です。そのヘディングの強さから「アジアの核弾頭」と呼ばれていました。実は、今日、FC東京の事務所にお邪魔した際、その応接室でお会いした・・・訳ではなく、応接間に飾ってあった写真を携帯で撮影させて頂きました。「ゴールをもっと決めろ!」いかにも攻撃サッカーを標榜する原さんらしい言葉です。
今日、FC東京の事務所をお邪魔したのは、事務所に隣接したグラウンドで開催された養護施設の小学生向けサッカースクールをボランティアとしてお手伝いする為です。年2回程開催され、毎回40-50名の子供たちがやってきます。高学年の子供たちになると結構上手な子が多く、とても太刀打ち出来ないので、いつも1-2年生の子供たちのクラスをお手伝いさせてもらっています。スクールメニューもサッカーというよりは、ボールを使った運動といった感じです。ただ、すぐ飽きてしまう子がいたり、転んで泣きだしてしまう子がいたり、どうしても馴染めない子がいたり、喧嘩を始める子がいたり、FC東京のスクールコーチも大変です。喧嘩をしている子の両方から「どっちが悪かったんだ」と理由を聞いて、「うん、どっちも悪い。両方とも謝んなきゃな」「どっちが先に謝るか競争だ」といったコーチの子供の接し方には、いつも感心させられます。
今回なついてくれた子はソウタ君、1年生。足でのボール扱いが苦手で、すぐ「オレ、キーパー」といってゴールにへばりつきます。がんばり屋でもあります。シュートをお腹で受けて、泣きそうになりながらも、「キーパー、ナイスセーブ」の声をかけると、ぐっと涙をこらえて、はにかみます。決して、はしゃぐことがなく、いつも、うつむいている、そんな子でした。幼いながらも、耐えること、目立たぬことを知恵として身につけている子供でした。「ソウタ、大人になったら、何になるんだ」と尋ねたら、暫く考えて、「W杯に出る」と答えてくれました。そして、「でも、W杯に出れるかな」と下を向いたまま、すかさず付け加えます。肩に手を置いて「ソウタがW杯に出たら、応援に行くからな」。今度はまぶしそうに上を向いて、ニコッと笑顔を浮かべながら「うん」とうなづいてくれました。
日本代表のW杯での活躍は、色々なところでに夢を芽生えさせています。

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