2009年10月12日月曜日

高円宮杯U-18選手権決勝

「日本代表ユニフォーム着用者は入場料無料」との日本サッカー協会の粋な計らいに誘われて、埼玉スタジアムまで全日本ユース選手権決勝を観に行きました。ジュビロユースとマリノスユースという一昔前だったら、ブルーvsブルーの黄金カード。入場時の代表ユニフォームを席に着くなりサックスブルーの7番ユニフォームに着替え、感情移入モードへ。
1列前の席では少年サッカーチームが揃いのジャージで観戦。コーチが「ジュビロは守備がいいから、良く見ておくように」。マリノスの攻撃をジュビロの堅守がどう防ぐかがゲームの鍵です。ジュビロユースで栄光の7番を背負う男は、海田佳祐、フォワードです。大学受験を控えた高校3年生。立命館大学への推薦受験が決まっていたのに、同日の受験を諦め、国立での準決勝の広島ユース戦に臨みました。活躍させてあげたかった選手です。
少年サッカーのコーチの予想を裏切って、ゲーム開始まもなく、マリノスが大きな展開からいきなり2点を先制します。マリノスのフォワード、中盤の選手の豊富な運動量は見事でした。ただ、90分間を走り続けられるか疑問でもあり、2点差で折り返せば運動量の落ちた後半にジュビロが逆転する可能性もあると思いながら観ていました。しかし、そんな期待も前半ロスタイムでのマリノスの3点目でジ・エンド。終わってみれば、7vs1のマリノスの圧勝。ピッチ全体を大きく使ったマリノスの走るサッカーの前に、ジュビロのパスサッカーはなすすべもなく、敗れてしまいました。90分間走り続け、ハットトリックを達成したマリノスの14番小野裕二。まだ、16歳。けれんみのないプレーはスター誕生を予感させました。このままスクスク育って欲しいものです。二重丸の注目株です。
それにしても、輝いた「7」はジュビロの7番ではなく、マリノスのゴール数でした。面目を失ったコーチの渋面とは対照的に子供たちの顔は輝いていました。数々のゴールシーンを脳裏に焼き付けて、いいイメージトレーニングになったと思います。結果はともかく、いいゲームでした。

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