2013年1月13日日曜日

「楽しもう!」 ‐ 高校サッカー準決勝

新春の陽光が眩しい国立競技場。絶好のサッカー観戦日和でした。第1試合の鵬翔(宮崎)vs星稜(石川)は星稜が先行しては鵬翔が追いつくという息詰まる展開。結局2-2の同点でPK戦へ。本大会準決勝までの46試合中そのほぼ3分の1にあたる15試合がPK戦での決着となっています。鵬翔自体も5試合中実に3試合PK戦での勝ち上がりで決勝に進出することになりました。大会の過密日程を考えると、1回戦からの延長戦導入は難しいかもしれませんが、せめて準々決勝からは延長戦を導入出来ないものでしょうか。(高校サッカー選手権は、準々決勝まで試合時間40分ハーフ、準決勝から45分ハーフとなり、延長戦は決勝のみ。)PK戦の間、両チームのフィールドプレーヤーは、キッカーを除き、センターサークル内に留まっていなければならないというルールがあります。このルールのおかげで、センターサークル内のドラマが繰り広げられることになります。PK戦決着の瞬間、センターライン上に膝から崩れ落ちたのは黄色いユニフォームの星稜の選手達。センターサークルから両手を挙げながら勢いよく飛び出していったのは鵬翔の選手達でした。
第2試合は、勢いに乗るダークホース京都橘が優勝候補桐光学園を圧倒した試合でした。体を張った粘り強い守備でゴールに鍵を掛け、高い位置からのプレスでボールを奪取して鋭いカウンターを仕掛け、3-0の快勝。司令塔仙頭君(写真右下のキッカー)のパスワークが冴えわたりました。サッカーセンス・技術ともに素晴らしい選手です。京都橘で仙頭君にも増して魅了されたのが、応援のブラスバンド(写真中央)。全日本マーチングコンテストで金賞を受賞したこともある吹奏楽部だけに、演奏は見事でした。スウィング・ジャズの定番「シング・シング・シング」は鳥肌ものでした。今大会の応援リーダー遠藤選手(G大阪)のメッセージは「楽しもう!」京都橘はピッチ上の選手も、スタンドの応援団も精一杯楽しんでいたように思えました。「サッカーを楽しんでやることが一番!それがすべてにつながる。」(遠藤保仁)

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