2010年3月13日土曜日

ユニットのチカラ - M1王者パンクブーブー

「ルミネtheよしもと」に行って来ました。出演は、フットボールアワー、ロバート、トータルテンボス、パンクブーブーといった、比較的地味な若手中堅ユニット。写真の「はんにゃ」は、残念ながら観ることは出来ませんでした。昨年のM-1王者パンクブーブーは、キャラ的にはインパクトに欠けるものの、計算づくの正統派漫才で会場を沸かせていました。それぞれピン芸人であれば、全くパッとしない2人が、コンビを組むことにより、M1グランプリ王者になってしまう。これが、ユニットのチカラなのでしょう。安定した中にもパワーを感じさせるユニットは、かつてのセレッソ大阪の黄金コンビ、森島・西澤を彷彿とさせます。(このような連想は私だけでしょうが・・・)
サッカーという競技は、パスの出し手と受け手というユニットの組合せから成り立っています。かつて中田英寿氏が「サッカーは数学の方程式で解けるのではないか」といっていましたが、ユニットを足し合わせ、掛け合わせていくことで、チーム力を上げていくことが出来るのではないかと思います。単にベスト11を集めても最強の代表チームにはなりません。むしろ、成熟したユニットを軸にメンバーを構成した方が、選手個々の能力を最大限に引き出すことが出来、より強いチームになるものです。あの伝説の2000年ハッサン2世国王杯。中村(俊)-三浦(淳)の横浜FMコンビと、森島・西澤のC大阪コンビが機能し、フランス代表と互角の勝負を演じました。史上最強の日本代表と言われる2000年アジア杯レバノン大会のチームの軸は、名波-高原のジュビロ磐田コンビでした。
W杯南ア大会まで90日。個々の選手の飛躍的な能力アップは望むべくもありませんし、限られた代表合宿でのチーム力の向上にも限界があります。ユニットのチカラを組み込んでいくのが、最も有効なチーム強化法ではないでしょうか。Jリーグで、複数のユニットのチカラが醸成され、代表に組み入れられていくことを祈らずにはいられません。小笠原・興梠の鹿島コンビは、2人とも代表候補の当落線上の選手ですが、開幕戦で見せたユニットとしてのチカラは鮮烈でした。そして、小野-岡崎のエスパルス・Wシンジコンビを南アで見てみたいと願っているのは、エスパルスファンだけではないと思います。

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