
写真の手前に広がっているのは、お茶畑です。「これぞ静岡」といえる風景です。私が育ったのは、富士市でも沿岸の地域でしたので、お茶畑はありませんでしたが、富士山はこの写真以上に裾野まできれいに見渡せました。富士山は、少し目線を上げるといつもそこにありました。富士山に向かって登校し、体育の時間は、跳び箱を富士山に向けて並べ、、「富士山を飛び越えろ」と教えられました。運動の苦手な子が、「富士山に乗っかっちゃったさぁ」と笑いを誘っていたのを覚えています。「胸を張れ、背筋を伸ばせ」と口酸っぱく繰り返していたのは、小学校の担任の先生だったか、中学の国語の先生だったか、忘れてしまいましたが、富士山を見上げることで、自然に目線が上がり、胸を張る癖がついてきたように思います。視線の先には、いつも凛とした美しい姿の富士山が大空を背景にそびえていました。富士市を離れた今では、そんな富士山を望むことは出来ませんが、目線だけはいつもやや上に保ち、見えるはずもない富士山を見上げていたいと思っています。そのおかげで、随分、段差につまずいたり、水溜りに足を踏み入れたりしていますが・・・。
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