
色々教訓を与えてくれたゲームでした。ボールを支配し、ゲームを支配していれば、最後には結果がついてくるということ。ボールを動かし続けることが、どれだけ相手のスタミナを奪い、最後のチャンスは必ず訪れるということ。但し、その際の決定力が、勝敗の分岐を決するということ。粘強い守備、そして、ワンチャンスをものにする集中力があれば、ギャラクシー軍団を瀬戸際まで追い込めるということ。日本代表にバルサの領域を目指せとはいえませんし、エストゥディアンデスの堅守を求めるべくもありませんが、このクラブW杯決勝のゲームは、日本代表が目指しているものが決して間違ってはいないことを教えてくれたのではないかと思います。
それにしても、下馬評の圧倒的に不利な中で、終了1分前までバルサを追い詰めたエストゥディアンデスの戦いぶりは見事でした。特に、34歳のベテラン、べロンの勝利への執念は鬼気迫るものがありました。それでも勝てないのが、この世界レベルです。もはや世界のサッカーはそうそう番狂わせが起きないレベルに達しています。昔の高校サッカーのように、圧倒的に攻め続けていた優勝候補校が初出場校にロングボール1本でゴールを奪われて涙を呑み、アナウンサーが「これだからサッカーは面白い」という決り文句を繰り返すようなシーンは、最近の高校サッカーでさえも珍しくなりました。勝つべくして勝ち、負けるべくして負けるのがサッカーです。日本代表としては、あと半年、しっかりとオシムサッカーの上積みを図り、W杯本大会に平常心で臨むのみです。結果は別物と考えましょう。その時代の自らの世界での位置を測る場がW杯でもあります。
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