2009年7月4日土曜日

American Dream - コンフェデ杯決勝

ちょっと前の話となりますが、コンフェデ杯決勝、ブラジルが米国に見事な逆転勝利で優勝を飾りました。米国がデンプシーの鮮やかなゴールで前半10分に先制し、更にドノバンの追加点で2点をリードして前半を折り返した時には、ありえない展開に複雑な想いを抱きました。番狂わせを期待する想いと、米国へのジェラシーにも似た想いと。
思い出すのは、2006年ドイツW杯での予選リーグ最終戦。前半33分の玉田のゴールから前半ロスタイムに追いつかれるまでの12分間。落ち着かないフワフワした感覚と一方で肌をさされるような緊張感という不思議な感覚を今でも覚えています。予選突破の為には2点差以上の勝利が必要という特殊な状況で、ありえないはずのもう1点を期待するイケイケの浮かれた自分と、このまま1点差を守りきってとにかくブラジルに勝って欲しいという冷静な自分と。PK戦に持ち込んでもよかった米国のサポーターにとっては、先制した前半10分からハーフタイムの15分を含め、後半39分ルシオのヘッドで逆転されるまでの約1時間半、夢のような時間を過ごしたわけです。ちょっと意味合いは異なりますが、American Dream。至福な時間だったでしょうね。
典型的なリアクションサッカーと酷評する評論家もいましたが、米国はいいチームだったと思います。献身的な守備と球際への執念と強さ。セカンドボールを拾って、素早いカウンターにつなげられるのは、豊富な運動量があってこそ。スペインに加えて日本が手本にすべきチームだと思います。戦術的なフォーメーションサッカーは、米国の国技アメフトの文化がベースになっています。来年の本番での、American Dreamもあり得るかもしれません。写真は、南アW杯の公式マスコットの「ザクミ」ですが、何となく、アメリカンコミックっぽく、ありませんか?

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