2009年4月28日火曜日

熊を放つ - ジョン・アーヴィングの世界

Dr. Steveと私は体質が同じで、一箇所にじっとしていられない回遊魚系のようです。ぶらっと野球場にホットドッグを食べに行った翌日は、わずかな空き時間を利用して、路面電車とバスを乗り継いでフェニックスの隣町のメサまで行って来ました。片道30分の旅。メサのダウンタウンまでたどり着くと、そこは小さなお店が並ぶ数百メートルのメインストリートを中心に住宅地が広がるまさに西部の典型的な田舎町。 時間も無いので、ぶらぶらと30分ほど散歩しただけで、多少は都会のフェニックスに戻ってきました。写真は、メサのアーケードの店先に点々と置かれた彫刻のひとつです。親熊が子熊をかばっているモチーフです。この他に新聞配達の少年やカウボーイなど、古き良き時代をほうふつとさせる彫像がこの町がどんな町なのかを教えてくれます。強い日差しの下で、町全体が昼寝をしていて、時がゆっくり流れているような気がしました。米国の作家ジョン・アーヴィングの小説に出てきそうなアメリカらしい町でした。正直言ってメサに住みたいとは思いませんが、ここで生まれ育った人とはとてもいいお友達になれそうな気がします。
タイトルの「熊を放つ」はアーヴィングのデビュー作です。ウィーンが舞台なので、メサともこの熊の彫像とも全く関係ないのですが、頭と心を空っぽにして歩いていると、とりとめもない連想が浮かんでくるものです。ちなみに、この日は拓郎のニューアルバムの「真夜中のタクシー」と「フキの唄」のリフレインを口ずさみながらの散歩でした。「♪乗るも乗らないも、あなた次第」

0 件のコメント: